年金が減ったわけじゃないのに財布が軽い…その原因が通帳記帳だったなんて誰が想像しただろう

落ち着いた60代男性
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「退職後に増える“銀行に行く回数”が老後資金を減らしている」という意外な落とし穴

落ち着いた60代男性

梅雨入りの便りが聞こえ始める6月。朝の散歩道では紫陽花が色づき、私たち60代にとっては「これからの人生をどう過ごすか」を考える季節でもあります。

老後のお金の話といえば、年金やNISA、退職金運用の話題が中心です。しかし最近、私はある意外なことに気づきました。

それは、

「銀行に行く回数が増えるほど、お金が減りやすい」

という現象です。

そんなことあるわけがないと思われるかもしれません。

ですが、実際に私の周りでも起きています。

今日は少し変わった視点から、60代以降のお金との付き合い方についてお話ししたいと思います。

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老後資金を減らしていたのは投資の失敗ではなく「銀行習慣」だった

定年退職後、多くの人は時間に余裕ができます。

すると不思議なことに、今まで年に数回しか行かなかった銀行へ頻繁に足を運ぶようになります。

もちろん目的は悪いことではありません。

通帳記帳をしたり、定期預金の金利を確認したり、年金の入金を見たりするためです。

しかし、その行動が思わぬ出費を生んでいるのです。

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銀行へ行くたびに「ついで買い」が増えていた

私の友人のAさん(67歳)は、毎月必ず銀行へ行きます。

年金が入ったか確認するためです。

ところが銀行へ行く日は決まってこうなります。

銀行へ行く。

帰りにスーパーへ寄る。

特売品を見る。

予定になかったお菓子を買う。

昼食を外食で済ませる。

帰りにドラッグストアへ寄る。

気づけば5,000円以上使っている。

本人は「銀行へ行っただけ」と思っています。

しかし実際は銀行をきっかけに消費行動が始まっているのです。

現役時代は忙しくて買い物をじっくり見る時間がありませんでした。

ところが退職後は時間があるため、店内をゆっくり歩きます。

これが支出増加の原因になっているのです。

私自身も思い当たる節がありました。

記帳だけのつもりが、帰りに喫茶店へ入り、新刊雑誌を買い、ついでに夕食のおかずまで買う。

家計簿を見返すと、銀行へ行った日は支出額が高くなっていました。

これは意外な盲点でした。

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通帳を見る回数が増えるほど不安も増えていた

もう一つ面白い現象があります。

通帳を頻繁に見る人ほど、お金の不安が強くなる傾向があります。

預金残高が減っていないか。

年金がちゃんと入っているか。

利息はいくら付いたか。

毎日のように確認してしまうのです。

ところが確認しても資産は増えません。

むしろ不安だけが増えます。

これは体重計に毎日何度も乗るダイエットと似ています。

数字ばかり気になってしまい、本質を見失うのです。

60代になると、資産を増やすこと以上に「安心して生活すること」が重要になります。

しかし通帳ばかり眺めていると、不思議なほど不安が膨らみます。

私も退職直後はそうでした。

朝起きて残高確認。

昼にも確認。

夜にも確認。

今思えば何をしていたのだろうと思います。

数字はほとんど変わらないのです。

それでも確認してしまう。

これは老後特有の心理かもしれません。

実は銀行へ行かなくなってからお金が貯まり始めた

ここからが意外な話です。

私の知人Bさん(70歳)は、ある日こう決めました。

「もう銀行へ行くのは年4回だけにしよう」

年金確認もスマホ。

残高確認もスマホ。

振込もスマホ。

徹底的にオンライン化したのです。

するとどうなったでしょう。

年間の支出が大幅に減りました。

理由は単純です。

外出のついで買いが減ったからです。

さらに銀行残高を毎日見なくなったことで、お金へのストレスも減ったそうです。

以前は残高が数万円減るだけで気になっていました。

しかし今は月単位で確認するだけ。

結果的に精神的にも安定したそうです。

私も真似してみました。

すると驚いたことに、使途不明金が激減したのです。

家計簿を見ても、「何に使ったかわからない出費」が少なくなりました。

これは投資の成功でも節約術でもありません。

単に銀行へ行く頻度を減らしただけなのです。

そして、ここからさらに意外な出来事が起こりました。


ある日、私は昔の通帳を整理していました。

退職した頃の通帳です。

そこには何度も何度も記帳した跡が残っていました。

毎月、毎週、時には数日おき。

その頃の私は、お金が減ることを恐れていました。

老後資金が足りなくなるのではないか。

病気になったらどうしよう。

年金だけで生活できるのだろうか。

そんな不安ばかり抱えていました。

ところが、その通帳を見ていて気づいたのです。

本当に減っていたのはお金ではありませんでした。

減っていたのは、

「人生を楽しむ時間」

だったのです。

残高を気にしていた時間。

お金の心配をしていた時間。

将来を不安に思っていた時間。

それらは二度と戻りません。

その瞬間、私は少し考え方を変えました。

老後資金とは、最後まで使わずに残すためのものではありません。

人生を豊かにするためのお金です。

もちろん浪費はよくありません。

しかし必要以上に守り続けることも違うのです。

私はその後、夫婦で近場の温泉旅行へ行きました。

以前なら「もったいない」と思っていた出費です。

ところが帰宅後に感じた満足感は、通帳残高を眺めている何百倍も大きなものでした。

老後のお金は残高だけで測るものではありません。

思い出や健康、人とのつながりも大切な資産なのです。

そして私は今、こう思っています。

老後に本当に怖いのは資産が少し減ることではありません。

「使うべき時に使わず、人生を楽しめなくなること」

なのかもしれません。

だから今日も私は紫陽花を眺めながら散歩をします。

帰り道に喫茶店へ寄ることもあります。

以前なら罪悪感がありました。

今は違います。

その一杯のコーヒーもまた、人生の大切な資産だと思えるようになったのです。

老後のお金の使い方は、数字の問題だけではありません。

人生そのものの使い方なのかもしれません。


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