配当金より楽しかった!毎朝が待ち遠しくなった株との意外な付き合い方

穏やかな公園の散歩道
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個別株で老後暮らしをエンジョイするために必要だった「売らない勇気」

穏やかな公園の散歩道

6月も終わりに近づき、私の住む地域では田んぼの稲が青々と育ち始めています。朝の散歩ではカエルの鳴き声が聞こえ、梅雨の合間の晴れ間には夏の気配も感じるようになりました。

60代になると、若い頃とはお金に対する考え方が少しずつ変わってきます。

現役時代は「いかに資産を増やすか」が大きなテーマでした。しかし、定年や退職が見えてくると、「どう使うか」「どう楽しむか」が大切になってきます。

そんな中で、最近私が興味を持っているのが個別株です。

NISAや投資信託の話はよく聞きます。しかし60代の個人投資家の間では、意外と「個別株を趣味として楽しむ」という考え方が広がっています。

今回は、個別株で老後暮らしをエンジョイするという少し変わったテーマについてお話ししたいと思います。

株歴50年超のプロが今、買うべきと考える銘柄

個別株はお金を増やす道具ではなく「人生を面白くする道具」

若い頃の私は株式投資というと、とにかく利益を出すことばかり考えていました。

どの銘柄が上がるのか。

どこで買ってどこで売るのか。

毎日株価を見ては一喜一憂していたものです。

ところが60代になってから考え方が変わりました。

最近は配当金よりも、その会社の事業内容を見ることが楽しくなったのです。

例えば外食チェーンの株を持てば、新商品の情報が気になります。

鉄道会社の株を持てば、新しい観光列車が気になります。

地方銀行の株を持てば、その地域の経済状況に関心が湧きます。

株を持つことで世の中との接点が増えるのです。

実際、定年後に急激に老け込む人の特徴として、「社会との接点がなくなる」という話をよく聞きます。

しかし個別株を持っていると、自然とニュースを見る習慣が身につきます。

新聞も読むようになります。

企業の決算資料も見ます。

これが意外なほど脳の刺激になるのです。

毎朝コーヒーを飲みながら株価を確認する。

気になる企業のニュースを読む。

配当金が入れば少し嬉しくなる。

まるで盆栽や家庭菜園を育てるような感覚です。

老後の趣味として考えると、個別株はなかなか面白い存在だと思います。

もちろん資産運用としての側面もありますが、それ以上に知的好奇心を満たしてくれる存在になっています。

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配当金で買う「ちょっとした贅沢」が老後を豊かにする

60代になると、大きな贅沢より小さな贅沢の方が嬉しくなります。

若い頃のように高級車が欲しいわけでもありません。

大きな家が欲しいわけでもありません。

私が最近感じるのは、数千円の幸せの価値です。

例えば配当金が1万円入ったとします。

そのお金で温泉に行く。

美味しいランチを食べる。

少し高めの果物を買う。

孫におもちゃを買う。

そんな使い方が案外楽しいのです。

以前は配当金も再投資ばかり考えていました。

しかし老後は違います。

使うことも資産運用の一部です。

特に個別株の魅力は、自分で配当金を生み出している感覚があることです。

年金だけでは味わえない喜びがあります。

もちろん無理な投資は禁物です。

生活費まで投資に回してはいけません。

ですが余裕資金の範囲で個別株を持つと、老後の楽しみが一つ増えます。

最近では株主優待を廃止する企業も増えていますが、それでも配当を重視する企業は少なくありません。

毎年決まった時期に届く配当金通知を見ると、「今年もありがとう」という気持ちになります。

お金そのものよりも、その積み重ねが嬉しいのです。

梅雨空の日に郵便受けを開けて配当金計算書が届いていると、それだけで少し気分が明るくなります。

そんな小さな喜びが、老後の生活を豊かにしてくれるのだと思います。

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実は最後に残ったのは株ではなく「仲間」だった

ここで少し意外な話をしたいと思います。

私の知人に70代の男性がいます。

退職後、本格的に個別株投資を始めました。

最初は利益を追いかけていました。

毎日株価ばかり見ていました。

しかし数年後、彼が一番大切にしていたものは別のものでした。

それは投資仲間です。

証券会社のセミナーで知り合った人。

株主総会で顔見知りになった人。

地域の投資勉強会で出会った人。

彼は株を通じて多くの仲間を得たのです。

そしてある日、彼はこう言いました。

「株で儲かった金額なんて忘れた。でも一緒に笑った仲間との思い出は忘れない」

私はその言葉が今でも印象に残っています。

老後の最大のリスクは、お金不足だけではありません。

孤独です。

誰とも話さない日が続くことです。

社会との接点がなくなることです。

個別株で老後暮らしをエンジョイするというテーマで書いてきましたが、実は本当に大切なのは株ではなかったのかもしれません。

株は入口だったのです。

企業に興味を持つ。

ニュースを見る。

人と話す。

勉強する。

外出する。

そうして人生が少しずつ広がっていく。

これが本当の価値だったのではないでしょうか。

私は以前、「老後の資産形成とはお金を増やすこと」だと思っていました。

しかし今は違います。

老後の資産形成とは、人とのつながりを増やすことでもあると思うのです。

個別株を買う。

配当金を受け取る。

株主総会に行く。

投資の話をする。

そんな小さな行動の積み重ねが、気が付けば人生そのものを豊かにしてくれます。

だから私は今日も株価を見るのです。

儲けるためだけではありません。

世の中とのつながりを感じるためです。

そして老後を少しでも楽しく生きるためです。

個別株で老後暮らしをエンジョイする。

その本当の意味は、お金を増やすことではなく、人生を面白くすることなのかもしれません。

老後に必要なのは莫大な資産だけではありません。

毎日を楽しみに変える小さな好奇心です。

個別株は、そのきっかけとして意外なほど優秀な存在なのです。

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