本当に残念な話なんです 田舎の衰退
以前勤めていた、道の駅でいろいろとお世話になった方がいらっしゃいます。
その方の本業は、エノハ(竹田ではヤマメのことをこう呼びます)の養殖をやられています。
養殖と同時にヤマメを食べさせるお食事処も一緒に営業しています。
そのヤマメの養殖および食事処を、やめようというのです。つまり廃業です。
田舎の衰退です。
このヤマメの養殖をされている方とどうやって知り合いになったかというと、私との接点は、エノハではなく、「森のさきいか」「森のあたりめ」という商品をとおしてのつながりなのです。
少し、この「森のさきいか」「森のあたりめ」の商品説明をさせていただきますが、この商品はすごいんです。
なんと、さきいかとか、あたりめとか言っていますが、いったい何でできていると思います?
実はしいたけなんです。しかもしいたけは、しいたけでも、しいたけの根本(しいたけの足の部分 いしづき)の部分なのです。
その部分を、どうやって調理しているのかわかりませんが、これがホントにさきいかみたいな感じになるんです。
噛めば噛むほど味が出てくるところなんか、本当のさきいか、あたりめと間違える人も多いのです。
そんな、森のあたりめ、森のさきいかを全国的に販売するために、いかに販売するかを検討してきたのです。
これは、田舎の衰退どころか、田舎の活性化になりますね。
ブランド価値を高め、都会へと流通するためにいろいろと苦労しました。
どうやっても利益がそんなにとれないのです。しかも生産量は限られているので、大量の注文には、お応え出来ません。
そんな中、少ない人数で何とか頑張っていました。
ヤマメの事業と共に、この商品からも撤退するそうです。
なぜ、廃業という選択をしたのか
最大の原因は後継者です。
このご主人には、息子がいますが、それぞれ県外に出ており、地元に残っていないのです。
でも、そんな中、数年前、料理人だった長男が、戻ってくることになりました。
ご主人は、てっきり今の家業を継いでくれるものと思っていたそうです。
ところが、先日、その息子さんから「話がある」といわれ、話を聞いてみることに。
すると、もう家業は継げないということだったのです。
この養殖と食事処の経営は、夫婦でやっていかないと、とてもできないそうです。
この長男は、まだ独身で、何度か結婚のチャンスもあったそうですが、お嫁さん候補の彼女に、もし結婚したならば、この家業を一緒に経営し働かなければならないという話しをすると、みんな逃げて行ったそうです。
そこで長男は、この仕事を告ぐということは、一生独身でいなくては、ならないのでは無いかと思い、結婚をするために、この家業を継ぐことをやめるそうです。
確かにご主人の奥様も、「私もこの仕事は、おすすめしません。24時間生き物と付き合うのはしんどいです」とおっしゃっていました。
ブログを読んでくれている方は、業を継ぎたくないばっかりに結婚、恋愛のせいにしてと思うかもしれません。
しかし、本人(長男)にとっては、今ままで、何度か結婚寸前までいっていた彼女に、仕事の話をしたとたん、さよならされたのでは、あまりにもショックです。
そういう事情があり、今回、この事業をやめて、廃業することにするそうです。
もっと大きな問題が
ここまでは、普通に家庭の問題というか、ひとつのお店、家業がなくなるという話なのですが、もっと大きな問題が、ここには、あると思います。
それは、これだけ、淡水魚(ヤマメ)の知識を持った方が、後世にノウハウを伝えることなく、終わってしまうということ。
また、現在の設備や施設は、日本には、そう無いと思うんです。
田舎の衰退どころではありません。淡水魚養殖の衰退です。
今では、海の魚が中心として食べられていて、海にはたくさんの補助金や政策が行われていますが、こういう淡水魚を取り扱っている、業者も少しは、国や県などが、少しは守ってあげなければならないのでは、ないでしょうか。
竹田市内にもいくつか養魚所がありますが、どこも経営難(えさの高騰など)や跡継ぎの問題で、どんどん閉鎖されています。
このままだとヤマメを育てる施設がなくなってしまいそうです。
今こそ、この廃業される方の施設を利用して、淡水魚の水産試験所などで有効利用してもらいたいと思っています。
それが、今後の日本の産業のひとつを支えるきっかけになるような気がするのです。
人口が少なくなるということは、田舎の衰退どころではなく、いろんな産業の衰退にもつながるんですね。
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