久住高原には、吾亦紅が自生しています。
春には野焼き、そして蕨(わらび)の大発生。
夏には青々とした若草が元気よく伸びてきます。
秋にススキの穂が風にゆらゆらと揺れています。
お客様が5名ほどお越しになられました。
テラスでカレーを召し上がっています。
今日は何の集まりですか?と聞くと、なんと健康診断の帰りだそうです。
草原で数人の方が、何かを一生懸命に探しています。たぶん吾亦紅です。
その5人は、草原でいったい、何を探してとっているのか知りたくてしょうがないようです。
そこで私が、探している人のところまで行って聞いてくることに。
走って草原を横切り、近づくと、やっぱり手にたくさんの吾亦紅を持っていました。
私の感覚からいえば、吾亦紅はもう少し後の時期に出てくるものと思っていたのですが、いまがちょうどいい感じでした。
そのことを知ると、また来た道を草原を横切って、5人のお客様のところに報告に行きます。
「どうやら吾亦紅を採っているみたいですよ」
するとその5人は、食後、早速、草原へ降りていき、吾亦紅を採り始めました。
私も一緒についていきます。
というのも、多くの方々が、草原に吾亦紅を採りに来られるのですが、マナーが悪いと、次の年は花をさかせないどころか、芽が出てこないのです。
本当は取ってほしくないんですが、これだけ広いと、管理もできません。
「決して吾亦紅の根っこは取らないでください、できればはさみで切ってください」とお願いします。
根っこも一緒にとられると、来年は、絶対に芽がでてきません。
私は、ホテル勤務のころ自然観察指導員の資格を取得していました
ホテル周辺の森の中を、宿泊のお客様をお連れして、自然散策を行っていました。
その時、必ず言う言葉のひとつとして、「決して植物は採らないように。とるなら写真で。」ということを強くいっていました。
できれば、この草原に生えている吾亦紅をはじめ、植物すべてに関して、もって帰ってもらいたくないのですが、なかなか徹底することはできません。
蕨はとってもいいけど吾亦紅はダメです。というわけにもいきませんしね。難しいところです。
でも、きちんと私のいうことを理解して、吾亦紅を手にして喜んでくれるお客様の姿を見ると、なんだかこちらもうれしくなってしまいます。
マナーを守り節度をもって自然と向き合うことで、共存共栄できるのでは、ないかと考えてしまします。
草原のすばらしさを書いたブログはこちら その1
草原のすばらしさを書いたブログはこちら その2
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草原は何千年も人の手によって守られてきたものです。この時代の草原をこれからも守っていくことが私たちの使命なのです。
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