町おこし、村おこしでよく使われる6次化産業だが、本当に成功しているのか?
農林漁業の6次産業化とは、1次産業としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、農山漁村の豊かな地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組です。
この仕組みは、本当に田舎の人たちに、お金を落とすことが出来るのであろうか?
田舎暮らしをしているとふと、そんなことを考えることがある。
ここには、多くの補助金が国から落ちてくる。
これに群がる、プランナーやコンサルタントの多さには、びっくりします。
いったい私も、何人の専門家の講義や公演を聴いたことか。
それぞれが、成功事例などをひっさげて、パソコンを使ってのスライドショーを行う。
どこの産地直売所や道の駅でも、同じような講演会を行っているのであろう。
あまり驚くような、話は、そこにはない。
それぞれの店舗にはそれぞれのルールがあったりするので、なかなか同じような成功事例を導入するのはむずかしい。
コンサルタントは、気楽で本当にいいなぁと思う瞬間でもある。
自分の立場で、自分の成功事例を報告し、うらやましい。
でも実際は、うまくいかないことが多く、組織を動かすためには、考えた以上に大変です。
いつもとても参考にはなるが、聞いたそのときだけ、わかったような錯覚に陥りますが、翌日からは、何も変わらない現実と向き合うのです。
6次化産業は、本当に難しいと思う。
特に継続していくことが難しい。
なんといってもお金が回らなくなってしまします。補助金がなくなると、もう終わりです。
田舎の、おじいちゃんおばあちゃんだけでは、とてもスマートなオペレーションは、できません。
それを確立してくれているのでしょうが、それをまわすことができない。
いったい、国からもらった補助金はどこに消えていっているのでしょう。
コンサルタント料?
商品材料代?
設備費?
商品ラベル、包装?
展示会費?
販売手数料?
気がつくと、自分たちの手元には、補助金はほとんど残っていません。
全て、外部の人や物に消えています。
儲かったのは、周りにいる人だけ。
でも、商品の在庫や、包装紙材、ラベル、広告用ボードなど、負の遺産は、地元にたくさん残っていますよ。
おまけに、リースやローンなどで導入した機械や設備機器などの費用の支払いは、まだまだ残っています。
これからコツコツと払い続けなければなりませんね。
そして、ものづくりのために集まった協議会や団体も解散の危機に。
お金も知恵も無いのでしょうがないですね。
まあ、所詮、補助金なのでと軽く考えていたのが、いまや大きな痛手となります。
それに気がついたときには、そこからの復活は、かなり難しいと思います。
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