田舎の村社会にも罰金制度というものがあります。
別に法に触れるような罰金ではありません。田舎暮らしの中では、その自治会などで独自に決められた罰金制度があります。
では、どういうときにこの罰金が発生するのでしょうか。
基本的に水路の掃除、道路の草刈のときに参加できないときに、発生します。
一世帯から必ず一人は清掃要員や草刈要員として出さなくてはなりません。
おじいちゃんでもおばあちゃんでも息子でも孫でもとりあえず、一世帯から必ず一人は出なくてはなりません。
もし出られないときには5000円だの1万円だの破格の「罰金」が発生します。
また、お祭りの準備のときなどにも、この罰金制度があります。
こうやってお互いをしっかりと監視しているというか、参加意識が高いというか、これがないと、地域のいろんな行事もなくなっていたかもしれませんね。
でも時には、罰金も払わずに長年その行事に参加していない人もいるのも事実です。
そういう人は、どういうわけか「変わり者」としてそれは、それですんでしまうのも事実です。
みんながみんな仲良い訳ではありません。
田舎では、良くあることなのでしょうが、田舎の山や田んぼに、新たに道路が通ることになります。
そんな時に「俺の田んぼをどうして削って、あいつのために便利な道路を作るんだ」などという人もいます。
それは、村を守るとか、村をもっと繁栄させたいという気持ちよりも、個人的にその人が気に入らないからなのです。
私たちみたいに後から田舎に来た人たちには、良くわからないことだとは思うのですが、田舎で暮らしている人は、みんなが幼馴染で良く知っている同士です。みんなが仲がいいなぁとも見えてしまいます。
しかも何世代から前も同じところで、家族同様に過ごしてきた人たちばかりです。
私たちよそ者が、10年くらい住んだくらいでは、この「輪」には入れません。
そうかといって、決して村全体が一枚岩、というわけでもないのです。
それぞれが、自分の意見を持ち、利害を抱え、全体では集団に同調しながらも自分のスタイルを貫いているのです。
まあ、これは会社で働くサラリーマンと同じなのかもしれませんね。
与えられた人間関係から逃げることはできません。
選べない部署で、選べない上司と選べない部下、選べない同僚とか。
毎日顔を合わせて働かなければなりません。
都会に住んでいる人も足元を見れば、村社会があります。
あたらしいマンションに入ったら、管理組合があったとか。
全体としての輪を乱さないように協調し、譲れないところは譲らずに、しかし不必要にことを荒立てることなく、常に円満な収束を心がけ、日本人には、そうい血が流れているのですね。
これは、田舎も都会も同じです。日本人の良さでもあります。
こういった日本人の血が、田舎では、特に脈々と流れています。
都会では、あまり表ざたにならないようなことでも、田舎では、いいのか悪いのかすぐに表面化してしまうこともあります。
この表面化したところに、ここぞとばかりにいらんな人が絡んできて、政治まで絡んできたりします。
こうなると、もうぐちゃぐちゃです。
そういうことを防ぐためにも、罰金制度を行ってでも、全員が行事に参加し、お互いを良く知っておくことが、田舎を円満にするためのひとつの方法なのかもしれませんね。
これが、いわゆる田舎政治といわれる所以でもあると思います。
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