脳が喜ぶ“我慢しない”生活――60代からの幸せルール

人生100年時代、私たち60代にとって「これからの人生をどう過ごすか」は日々の大きなテーマですよね。若い頃は「がまん」や「努力」で乗り切ってきた場面も多かったはず。しかし、年齢を重ねるほど、「本当にこれでいいのか?」と立ち止まる瞬間が増えてきます。
最近、私の周囲でも「もう我慢ばかりの人生はイヤだ」「もっと自分を大切にしたい」という声をよく耳にします。私自身も60歳を過ぎてから、「我慢しない生き方」に大きく舵を切りました。すると、驚くほど心も体も楽になったんです。
今回は、私自身の実体験や最新の脳科学、シニア世代のリアルな声を交えながら、「脳が喜ぶ“我慢しない”生活」について深掘りします。あなたも、今日から「我慢ゼロ」で心地よく生きるヒントを見つけてみませんか?
我慢は“美徳”じゃない?脳科学が教える新常識
- 我慢がストレスを生み、脳のパフォーマンスを低下させる
- 小さな我慢の積み重ねが「幸福感の低下」を招く
- 我慢より“自分を認める”ことで脳が活性化する
昔から「我慢は美徳」と教わってきた方も多いでしょう。しかし、近年の脳科学の研究では、「無理な我慢」は脳に大きなストレスを与え、記憶力や判断力を低下させることが明らかになっています。私も会社員時代、納得いかないことも“耐える”ことが大人の証拠だと思い込んでいました。でも、定年後にその癖が抜けず、「なんだか毎日つまらない」と感じていたのです。
ちょっとした食事制限や無理な節約、好きな趣味を我慢する…。こうした“小さな我慢”が積み重なると、じわじわと心の幸福感が削られていきます。一方で、「自分の気持ちを素直に受け止める」「少しだけ自分に甘くする」ことが、脳をリラックスさせ、創造性や活力を高めるのです。60代の今こそ、「我慢は美徳」という思い込みを手放しませんか?
60代から始める「がんばらない」ルールのすすめ
- すべてを完璧にやろうとしない
- 人に頼ることを“悪い”と思わない
- 自分の“できない”を許す
60代になると、何でも一人で抱え込みがちですよね。私も、家族や友人に頼ることが「迷惑をかけることだ」と感じていました。でも、本当に大切なのは「無理せず自分を認めること」でした。
家事も趣味も「完璧」を目指さない。掃除も週1回まとめてでもいい。家族に「ちょっと手伝ってほしい」と頼むのも立派な自己管理です。
自分の“できない”を責めるのではなく、「今できること」を楽しむ。それが「がんばらない」生活の第一歩。実はこの“ゆるさ”こそが、脳にとって最高のご褒美なんです。私自身、「完璧主義」を手放した瞬間、心が本当に軽くなりました。
“快”を最優先!好きなことを遠慮しない
- 好きなことに夢中になると脳が活性化
- 小さな「ご褒美習慣」を作る
- 自分だけの“癒やしタイム”を毎日に
歳を重ねるほど、「やらなければならないこと」に追われがち。しかし、脳は“快”を感じることで若さを保つということがわかっています。好きな音楽を聴く、散歩する、孫と遊ぶ、おいしいものを味わう…。「自分のためだけの時間」を作ることを、もっと大切にしてみませんか?
私は毎朝30分だけコーヒーを飲みながらお気に入りの本を読む時間を作っています。この時間だけは、誰にも邪魔されない“ご褒美タイム”。こんな小さな習慣が、1日の活力を生み、脳の老化も防いでくれるのです。
ぜひ、あなたも「遠慮しないで楽しむ」時間を、毎日の中に取り入れてください。
我慢の積み重ねは健康リスクにも
- 慢性的なストレスが体調不良の原因に
- 「イライラ」「不眠」「頭痛」などのサインを見逃さない
- 我慢を減らすことで体の調子も向上
長年の“我慢生活”がもたらすのは、心だけでなく体の不調も…。特に60代になると、ストレスがダイレクトに体調へ影響を与えやすくなります。
私もかつて「我慢グセ」のせいで、夜眠れなかったり、肩こりや頭痛に悩まされたことがあります。
「これくらい大丈夫」と見過ごしがちな小さな不調も、我慢の蓄積が原因かもしれません。
<表1:我慢が続くと起きやすい健康リスク>
症状 | 原因 | 解決アプローチ |
---|---|---|
不眠 | ストレス・悩み | リラックス法・趣味の時間 |
頭痛・肩こり | 緊張・長時間の無理な姿勢 | こまめな休憩・ストレッチ |
イライラ | 我慢・感情の抑圧 | 気持ちを話す・自己肯定感アップ |
食欲不振 | 精神的なプレッシャー | 好きなものを食べる・気分転換 |
「体調が優れない」「なんとなく気分が沈む」という時は、自分の心や体が“我慢しすぎ”をサインで教えてくれているのかもしれません。まずは無理をせず、体の声に耳を傾けることが大切です。
◆>>足のむくみ手の冷えが気になる女性の為に私のむくみケア習慣脳が喜ぶ“ご褒美リスト”を作るコツ

- ちょっとしたことでOK、ハードルは低めに
- 「毎日1つ、ご褒美」を自分にプレゼント
- 手帳やスマホに書き出すことで習慣化
「ご褒美」というと大げさに聞こえますが、実は小さなことで十分なのです。
例えば、「今日は好きなテレビ番組を1本見る」「おやつにプリンを食べる」など、ささやかな楽しみでOK。
私は、毎日「自分へのご褒美リスト」をスマホのメモに書き出しています。これを眺めているだけで、「今日も何か楽しみがある」とワクワクします。
<グラフ1:私の1週間の“ご褒美習慣”の内訳>
曜日 | ご褒美内容
--------------------------
月 | 朝のコーヒータイム
火 | 散歩とお気に入りラジオ
水 | 昼寝(30分)
木 | 孫とビデオ通話
金 | おやつタイム
土 | 好きな映画を観る
日 | 趣味の園芸
このように、小さな「ご褒美」を意識して生活に組み込むことで、脳も心も前向きになります。
あなたも、まずは「今日のご褒美」をひとつ考えてみませんか?
“人の目”を気にしすぎないコツ
- 「他人の評価」より「自分の満足度」を優先する
- 比較を手放すことで心が楽になる
- 自分の気持ちに正直に向き合う
60代になると、「他人と比べてどうだろう?」と感じることが減る一方、まだまだ“人の目”が気になることも。
私も長年、周囲の目を気にして生きてきましたが、ある日「自分の幸せは自分で決めていい」と気づいてから心がずいぶん楽になりました。
誰かと自分を比べて落ち込んだり、「これをやったらどう思われるかな」と悩んだり…。こうした思考は脳に余計なストレスを与えてしまいます。
大切なのは「自分がどう感じるか」「自分が満足できるか」を軸にすること。
あなたも、自分の気持ちに素直に生きてみませんか?
“失敗”を恐れず挑戦する――脳の若さを保つ習慣
- 新しいことに挑戦することで脳が活性化
- 小さな失敗も「学び」に変える視点
- 失敗を恐れず前向きな気持ちで
年を重ねると、「もう失敗したくない」「無難に過ごしたい」と守りに入りがちです。
私も、新しい習い事を始める時は「今さら遅いかな」と尻込みしてしまいました。しかし、脳は新しい刺激を求めています。
実際に、60代からピアノを始めた友人が「指先と頭がフル回転する」と生き生き話してくれました。
失敗しても、「また一つ成長した」と自分を褒めてあげましょう。小さな挑戦が、脳の若さと柔軟さを保ってくれます。あなたも、「やってみたいことリスト」を作って、1つずつ挑戦してみては?
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“自分のリズム”で生活することの大切さ
- 朝型・夜型、自分に合ったリズムを大切に
- 無理なスケジュール調整をやめる
- 体調に合わせて生活をアレンジ
若い頃は「朝は必ず6時起き」「夜遅くまで頑張る」ことが美徳とされていましたが、60代以降は自分の体調や気分に合わせたリズムが大切です。
私も「今日は疲れているな」と思ったら、無理に予定を詰め込まず、早めに休むようにしています。
また、「自分は朝の方が元気が出る」「夜に趣味の時間を持つと充実する」など、あなたに合った生活スタイルを見つけてください。無理のないリズムが、脳も体も元気にしてくれます。
“良質な睡眠”は最大のご褒美
- 睡眠の質が脳の働きを左右する
- 我慢やストレスが睡眠に悪影響を及ぼす
- 快適な睡眠のための習慣を持つ
「睡眠なんて年をとると減るもの」と思っていませんか?
実は、良質な睡眠こそが脳の疲れをリセットし、記憶力や集中力を高めてくれる大切な時間です。
我慢やストレスは寝つきにも悪影響を与えます。私も、「眠れない夜」が続いたとき、思い切って昼間に“楽しいこと”を増やしただけで、夜ぐっすり眠れるようになりました。
快適な睡眠のコツとしては、寝る前にスマホを見ない、心地よい音楽を流す、軽くストレッチするなど、自分なりの“入眠儀式”を持つことが効果的です。あなたの快眠習慣も、ぜひ見直してみてください。
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“誰かと話す”だけで脳が元気になる
- 会話は脳の大切な刺激になる
- 家族や友人とのおしゃべりが“幸せホルモン”を増やす
- 孤独を避けることで健康リスクも減らせる
誰かとおしゃべりをするだけで、脳内には「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌されるそうです。
60代になり、仕事を離れて人と話す機会が減った方もいるかもしれませんが、「今日は天気がいいですね」と近所の人に声をかけるだけでも十分です。
私は、週に1回は友人と電話で他愛もない話をする時間を作っています。この時間が、気分転換になり、心の健康にもつながっています。孤独を感じたときこそ、ちょっとだけ誰かと話してみてください。
“ありがとう”の言葉で脳が変わる

- 感謝の気持ちが脳のストレスを和らげる
- 小さな「ありがとう」を習慣に
- 感謝の言葉が人間関係も円滑にする
最後に、私が毎日大切にしているのは「ありがとう」を口にすることです。
脳科学の研究でも、「感謝の気持ち」を表現すると、脳のストレスホルモンが減少し、幸福感が高まることがわかっています。
例えば、家族に「お茶をいれてくれてありがとう」と伝えるだけでも、心がほっと温かくなります。
「ありがとう」を意識的に増やすことで、人間関係もより良くなり、結果的に“我慢しない”で生きやすくなる。
<表2:「ありがとう」がもたらす効果(まとめ)>
感謝の場面 | 脳や体への影響 |
---|---|
家族に感謝 | 幸福感アップ・信頼感向上 |
友人や知人に感謝 | ストレス低減・会話が弾む |
自分自身に感謝 | 自己肯定感・前向きな気持ち |
ちょっと照れくさいですが、「ありがとう」のひと言が、脳をも元気にしてくれる“魔法の言葉”です。
まとめ――「我慢しない」生き方は明日からできる
これまで、「我慢は大人の証拠」と思い込んで頑張ってきた方も多いでしょう。
ですが、60代からは“我慢しない”“自分に優しくする”ことが、脳にも体にも一番のご褒美です。
大切なのは「自分を認める」「小さなご褒美を楽しむ」「人の目より自分の幸せを優先する」こと。
もし今日、「ちょっと疲れたな」「最近楽しくないな」と感じているなら、
“我慢しない”生き方を、今この瞬間から始めてみませんか?
あなたは、明日からどんな“ご褒美”を自分にプレゼントしますか?
――ぜひ、あなたらしい“我慢ゼロ生活”で、脳も心も元気に過ごしましょう。



