“気になる場所をすぐ片付ける”習慣で人生が変わる――60代から始める心地よい暮らしのルール

人生100年時代といわれる今、60代を迎えた私たちは「老後」のイメージとは少し違う、“まだまだ自分らしく過ごしたい”という思いを強く持っているのではないでしょうか。家にいる時間が増える一方で、「なんとなく散らかる」「気になるのに片付ける気力が湧かない」そんな悩みがふと頭をよぎることもあるはず。
私も以前は「明日でいいか」とつい先延ばしにして、気づけば家がどこか雑然としていました。しかし、“気になる場所をすぐ片付ける”という習慣を身につけてから、気持ちが驚くほど前向きになったのです。この記事では、私自身の体験も交えつつ、60代にこそおすすめしたい片付けのルーティン化、そのメリットと実践法について丁寧にご紹介していきます。
あなたも、毎日をもっと心地よく過ごしたい――そんな気持ちがあるなら、ぜひ最後までお付き合いください。
片付けの習慣化がもたらす「心の安定」
- 片付けが心のモヤモヤを減らす
- 生活空間がスッキリすると自信がつく
- 朝の気分が明るくなる
“たかが片付け、されど片付け”。
日々の小さな整理整頓が、実は心の健康に大きく影響します。私も仕事をリタイアして自宅で過ごす時間が増える中、部屋が散らかっていると何となく気持ちが晴れませんでした。しかし、毎朝“気になる場所”だけをさっと片付ける習慣をつけてみると、心の中の曇りが晴れていくような感覚を味わうことができました。特に60代は家族構成や暮らし方が変わる時期。生活のリズムを自分で整えることで、自己肯定感もアップするのです。
気になる場所を「その場で」片付けるコツ
- 片付ける範囲を小さく決める
- 道具をすぐ手に取れる場所に置く
- “後でやる”をなくす声かけ
「今日はここだけ」と決めて片付けること。私の場合は朝の洗面所やリビングのテーブルから始めました。小さな範囲でも片付けることで達成感を得られ、次第に他の場所も気になってくるから不思議です。
また、掃除用具やゴミ袋はすぐ手が届くところに常備するのがコツ。「後でやろう」と思っていると、結局ずっとやらないままになってしまうのが人間の心理。鏡に「今やろう」と自分に声をかけるメモを貼るのも効果的でした。
なぜ60代から片付けルーティン化が必要なのか
- 時間に余裕ができやすい世代
- 健康維持のためにも体を動かすことが重要
- 自分らしい生活空間を作る最後のチャンス
60代に入ると、現役世代よりも時間的な余裕が生まれる反面、体力や気力が低下しやすくなります。だからこそ、「無理のない片付けルーティン」を取り入れることが、自分自身を守ることにつながるのです。
私自身、定年後に一日中テレビを見て過ごしていた時期がありました。しかし、日々のルーティンを持つことで“自分のペース”を作り直すことができ、気力も戻ってきました。片付けを通じて、“今からの人生”を自分でコントロールできる実感があります。
片付けがもたらす「快適さ」と「安全性」
- 転倒やケガのリスクを減らせる
- ホコリ・カビ対策にもつながる
- 家族や孫が来ても安心
60代になると足腰も心配になるもの。床にモノが散乱していると、つまずきやすく転倒リスクが高まります。私の知人も、小さな段差やコードにつまずいてしまい骨折した経験があると言っていました。
片付けを習慣にすることで、こうした事故を未然に防ぐことができます。また、ホコリやカビの温床にもなりにくく、孫が遊びに来ても安心。片付けは“自分のためだけでなく、大切な家族のため”にもなるのです。
1日10分から始める片付け習慣の作り方
- タイマーを使って時間を決める
- 毎日同じタイミングで実践する
- 小さな“できた”を積み重ねる
いきなり家中を片付けようとすると気が遠くなります。私も最初は10分だけと決めて、キッチンや玄関など“よく使う場所”から始めました。タイマーをかけてやることで、「もう少しやろう」と思える日も出てきます。
習慣化するコツは「決まった時間にやる」こと。朝食後や入浴前など、自分のリズムに合わせてみてください。終わった後には「今日もやれた」と小さな達成感が生まれます。
片付け習慣と「家計の見直し」の関係
- 不要なモノを把握できる
- ムダな買い物が減る
- 売却やリサイクルでお小遣いにも
片付けを進めていくうちに、**“意外と使っていないモノ”がたくさん見つかります。**私も、何年も使わずにしまい込んでいた洋服や家電が押入れから山のように出てきて驚きました。
整理をすることで「今本当に必要なモノは何か」に気づくことができ、ムダな買い物も自然と減っていきます。また、使わない家電や本をフリマアプリで売ってみたところ、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなりました。家計のスリム化にも片付け習慣は大いに役立ちます。
60代世代におすすめの片付けグッズと活用法
- 軽量・コンパクトな収納用品
- ラベル付きケースやファイルボックス
- 掃除がしやすいワゴンやカゴ
片付けを効率よく進めるには、“自分に合ったグッズ選び”も大切です。60代は腕力や握力が落ちてくる時期でもあるので、軽くて扱いやすい収納ボックスや取っ手付きのカゴが便利。
私もリビングや寝室の整理には、ラベルをつけたケースを使って物の定位置を作っています。ワゴンやカゴは移動もしやすく、掃除の時もサッと動かせて助かります。「グッズを使うと片付けも楽しくなる」と実感しています。
片付け習慣と健康維持の関係
- 身体を自然に動かす機会が増える
- 気分転換やリフレッシュになる
- 生活リズムが整う
片付けは、意外と全身を使う“軽い運動”になります。
私自身、毎日掃除機をかけたり物を動かしたりすることで、「腰やひざの動きが軽くなった」と感じるようになりました。片付け中は集中するので、気分転換にもなります。さらに、片付けのタイミングを決めておくと、自然と生活リズムが整い「だらだら過ごしてしまう」ことも減ります。健康寿命をのばすためにも、片付けは最適な習慣です。
実際に片付け習慣を続けた人のビフォーアフター(表)
| 項目 | 片付け習慣前 | 片付け習慣後 |
|---|---|---|
| 部屋の見た目 | 物が散らかり雑然 | スッキリ片付いた空間 |
| 気分・精神状態 | モヤモヤ・イライラ | 穏やか・前向き |
| 体調・健康 | 運動不足・だるさ | 活動的・体が軽い |
| 家族との関係 | イライラが伝染しやすい | 穏やかな空気感が増加 |
| 家計・出費 | 無駄遣いが多い | 必要なものが見える化 |
こうしてみると、片付けを習慣にするだけで暮らし全体が良い方向に変わっていくのが分かります。私自身も、「片付ける前と今では気分がまるで違う」と実感しています。
片付けを続けるための「コツ」と「心がけ」

- 完璧を目指さず“7割でOK”と考える
- 一人で抱え込まず家族にも相談
- たまには自分を褒める
最初は「完璧に片付けないと」と気負いがちですが、大切なのは“7割できれば十分”という気楽さです。私も最初は「全部やらなきゃ」と思い詰めて疲れてしまいましたが、気楽に“できたところだけで満足”と考えるようにしています。
気分が乗らない日は家族に「今日はここを手伝って」と声をかけるのも大切。続けるためには、自分を褒めることも忘れずに。「今日もここだけできた」と小さなご褒美を用意するのもいいでしょう。
季節ごと・イベント前の「集中片付け」でメリハリを
- 年末や春先は“リセット”の好機
- イベント前に家を整えておく
- 収納の見直し・大掃除のタイミング
日々の習慣に加えて、「ここぞ!」という時に集中して片付けるタイミングを作るのも大切です。私の場合は年末や春先に「まとめて片付ける日」を家族で決めています。
また、孫の誕生日や来客がある前には、リビングや玄関を重点的に整理。季節ごとの衣替えや収納の見直しも忘れずに。「大がかりな片付けは年に数回で十分」と割り切ることで、日々の片付けも楽になります。
片付けと“思い出”との付き合い方
- 捨てられないものは写真で残す
- 思い出の品は“厳選”して飾る
- 家族に相談して“モノの役割”を考える
60代になると、思い出の品や昔のアルバム、子どもの作品など捨てづらいものが増えてきます。「どうしても捨てられない」ときは写真で残すのも一つの方法。
私も古い手紙や子どもの作品を写真に撮って、パソコンやスマホに保存するようにしています。また、本当に大事なものだけを飾って、他は箱にまとめて収納。家族にも相談しながら、「今後の自分のために何が必要か」を考えることが大切です。
実践!一週間で変わる片付けスケジュール(例)
| 曜日 | 実践する場所 | ポイント |
|---|---|---|
| 月曜 | 洗面所・トイレ | 朝10分、出しっぱなしを片付け |
| 火曜 | リビング | 机やソファ周りを整える |
| 水曜 | キッチン | 冷蔵庫や食器棚の整理 |
| 木曜 | 寝室 | ベッド周りの整理整頓 |
| 金曜 | クローゼット | 洋服の見直し・整頓 |
| 土曜 | 玄関・廊下 | 靴箱・傘立ての整理 |
| 日曜 | 趣味・思い出の品 | 写真や手紙の整理 |
こうしたスケジュールを“無理なく”自分のペースに合わせて作ることで、片付けも長続きします。曜日ごとにテーマを決めて、少しずつやっていくことがコツです。
まとめ――今日から始める小さな片付けが、人生を変える
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。片付けは「面倒」「苦手」と思われがちですが、実は“日々の小さな習慣”が暮らしを大きく変えてくれます。
「明日でいいや」と思っていた片付けを“今日のうちに”やってみる。たったこれだけで、家も心もすっきり整い、毎日をより自分らしく生きられるようになるのです。
あなたは、今どんな場所が気になっていますか?
「今ここを片付けてみようかな」と思った時がチャンスです。ぜひ、今日から“小さな一歩”を踏み出してみてください。きっと明日の自分が「やってよかった」と感じるはずです。
あなたの暮らしが、より快適で心豊かなものになりますように――。




