60代のためのキャッシング失敗しない借り方と老後の守り方

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#60代のわたしが思う、キャッシングと自己破産の現実

目次

1. はじめに:ネットで手軽に借りられる時代に思うこと

近頃、テレビやネットでよく見かける”即日融資”や”簡単審査”という言葉。60代のわたしからすれば、昔と比べて本当に便利な時代になったものだとつくづく感じます。かつては銀行の窓口に並び、書類を準備してようやく借りられるという手間がありましたが、今ではスマホひとつで借入が完了してしまうのです。

ただ、その一方で“簡単に借りられる”ことが、落とし穴にもなるというのが正直なところ。若い頃には考えもしなかった”自己破産”という言葉が、今ではニュースや周囲の話題に頻繁に出るようになり、身近なものになってきたように思います。特に、退職後に収入が年金中心になる60代にとっては、キャッシングの使い方ひとつで人生設計が大きく狂う可能性すらあるのです。

2. キャッシングの使いやすさと落とし穴

いまや家に居ながらスマホやパソコンで融資の申込みができる時代です。実際に、わたしも試しにとあるシミュレーションサイトを使ってみたのですが、借り入れ金額や返済回数を入力するだけで、月々の返済額が数秒で表示されるのは驚きでした。「こんなに簡単なら使ってみようか」と思ってしまう気持ちもわかります。

しかし、「使いやすい=安全」ではありません。

キャッシングは確かに便利です。しかし、便利すぎるがゆえに、「少額だからすぐ返せる」と軽い気持ちで借りてしまう方も多いように思います。返済の仕組みや利息の仕組みをしっかりと理解しないまま使うと、気づいたときには返済が困難になっていた、というケースもあります。

特に、年金生活に入っている60代にとって、毎月の固定収入が限られている状況では、利息だけを払う生活が長引くと、どんどん生活が苦しくなります。 わたし自身も「もし当時、もっと若くしてネットキャッシングがあったら、無防備に使ってしまったかもしれない」と感じるほどです。

3. 自己破産に至るまでの現実

わたしの知人に、キャッシングがきっかけで自己破産した方がいます。仮にAさんとしておきましょう。Aさんは退職後、月々の年金収入だけでは生活がギリギリで、「ちょっと今月は足りないから1万円だけ…」という軽い気持ちでネットキャッシングを始めたそうです。

しかし、その後も何度か同じように借り入れを繰り返し、気がつけば合計で50万円近くまで借金が膨らんでいたとのこと。返済額が毎月2万円近くになった頃からは、利息分しか払えなくなり、元金は一向に減らず、精神的にも追い詰められていきました。

最終的には、ご家族の勧めで弁護士に相談。自己破産という選択肢をとらざるを得ませんでした。Aさんは「もっと早く相談していれば、こんな結果にはならなかったかもしれない」と、何度も口にしていました。

こうした話は、けっして他人事ではありません。わたしたち60代世代も、明日は我が身という意識を持っておくことが大切です。

4. キャッシング前にすべき”3つの準備”

1. 返済計画を立てること

借りた金額、返済期間、月々の支払い額、そして完済までの期間。この4つを明確にしておくことが、キャッシング利用の第一歩です。最近は、各金融機関のホームページに無料で使える返済シミュレーターがあり、非常に便利です。

わたしも実際に何種類か使ってみましたが、視覚的にグラフで表示されるものもあり、「あと何ヶ月で終わる」「総額でいくら払うのか」がひと目でわかります。これを見て「本当に必要なのか?」を冷静に考えるのがよいと思います。

2. 緊急用以外では借りないこと

キャッシングは“非常時の手段”として考えるのが賢明です。わたしは「冠婚葬祭」や「医療費」など、本当に急を要する場面以外では使わないというルールを自分に課しています。たとえば「ちょっと贅沢な買い物」や「旅行資金」などのために借りることは、後の自分を苦しめる原因になりかねません。

3. 使ったら次の借入はしないこと

借金で借金を返すようになると、それはもう自転車操業です。新たな借り入れで一時的に支払いを凌いでも、根本的な解決にはなりません。「完済までは次の融資は受けない」というルールを作って、自分を律することが重要です。

5. 返済状況を常に把握する方法

お金

借りたら終わりではありません。むしろ返済が始まってからが本番です。キャッシング会社のマイページや、郵送される明細書、そして自分自身での記録。これらを活用して、返済の進行状況を“見える化”することが意欲の維持につながります。

わたしの場合、毎月25日を「返済チェック日」と決めています。その日に明細書やネットのマイページを確認し、支出ノートにも記録を残します。たとえ小さな変化でも、意識することで支出の見直しにもなります。

表:返済管理のポイント一覧

管理方法頻度メリット
紙の明細書月1回視覚的に分かりやすい。保管して見返しやすい。
ネット照会ページ随時いつでもどこでも確認でき、見落としが少ない。
支出ノートに記録毎週自分の生活の中で金銭感覚を磨ける。

6. 万が一、返済が難しくなったら?

「もう無理かも」と感じたら、できるだけ早く相談することです。60代になると、どうしても「借金の相談は恥ずかしい」「みっともない」と思ってしまいがちです。しかし、最近は電話やネットでも匿名で相談できる窓口が増えています。

おすすめの相談窓口

わたしの知人・Aさんも、法テラスで相談したことで自己破産を避け、任意整理という方法で月々の支払いを調整することができました。

7. 実際のキャッシング体験談(仮名・Tさんの場合)

Tさん(64歳)は、ある日突然、奥様の病気で入院費が必要になり、キャッシングに頼ることになりました。貯金ではまかないきれず、やむを得ず10万円をネットから借り入れたのです。

「最初は10万円だけのつもりだったのに、入院が長引いて追加で借りてしまい、最終的には30万円になってしまった」

返済が始まると、思っていた以上に毎月の負担が重く、生活費を切り詰める日々に。Tさんは「ネットの手軽さが逆に自分を甘やかしてしまった」と話していました。

その後は支出のすべてを家計簿に記録し、カードを一時停止。返済完了までのスケジュールを立てて、二度と同じ過ちを繰り返さないよう努力しているそうです。

8. シニア世代こそ守りたい”お金の習慣”

60代になると、大きな収入増加はあまり期待できません。ですから、何より大切なのは「収入を守る」ことではなく、「支出を守る」ことだと感じています。

お金の守り方ベスト3

  • 1位:使途を明確にしてから借りる
  • 2位:完済までは次を借りない
  • 3位:困ったらすぐ相談する

どれもシンプルなルールですが、守るのは簡単ではありません。だからこそ、日頃から意識して習慣にしておくことが、後悔しないための第一歩になるのです。

9. おわりに:60代の今だからこそ、賢く借りて賢く守る

わたし自身、もう車や住宅といった大きな買い物をすることはほとんどありません。それでも、突然の医療費や修繕費など、予期せぬ出費は避けられません。

そんなときにキャッシングという選択肢があるのは、ある意味では「心の保険」と言えるでしょう。しかし、その保険を使うときは、慎重に。そして計画的に。

老後を安心して暮らすためにも、「借金と上手に付き合う力」を磨いていきましょう。このブログが、その第一歩になればうれしく思います。


次回は、わたしが実際に使ってみた返済シミュレーターのおすすめサイトと、その使い方についてもご紹介します。お楽しみに。

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