60代からでも間に合う!堅実に資産を守り育てる生活設計の基本とは

試案形成
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目次

気づけば定年。これからの人生を考えるあなたへ

60代。
ふと振り返れば、仕事に追われ、家族を支え、自分を後回しにしてきた日々。
「これからの人生をどう生きようか」
そんな思いを抱くのは、あなただけではありません。

今回は、手取り10万円からスタートし、資産を9000万円に育てた一人の女性の物語をお届けします。
華やかな一発逆転劇ではありません。
ごく普通の生活の中で、「ちょっとした習慣」と「諦めない心」で未来を切り開いた実話です。

この物語が、あなたのこれからの人生設計に、少しでもヒントになれば幸いです。


1. 新卒手取り10万円スタート――誰にでもありうるスタート地点

お金の心配

彼女が社会人になったのは、昭和の終わりごろ。
最初の手取りは、わずか10万円
当時でも、決して多いとは言えない額でした。

「こんなんじゃ、やっていけないかもしれない」
給料日、通帳に記帳された額を見たときの彼女の素直な気持ちだったそうです。

しかし、ここからが彼女の違ったところ。
「ないなら、使わない」
この当たり前を、徹底して守ったのです。

多くの人は、昇給とともに生活水準を上げていきます。
しかし彼女は、手取り10万円時代と同じ暮らしを、できるだけ続けました。
贅沢を我慢するのではなく、「足るを知る」生活を自然と選んだのです。

2. 生活水準を上げないことの難しさと大切さ

「生活レベルを上げないこと」――言うのは簡単ですが、実践するのは難しいものです。
昇進すれば、より良い家、より良い車、より良い服…。
社会の流れに合わせたくなるのが人情です。

彼女も何度も心が揺れたと言います。
同僚が新車を買ったとき、友人がブランドバッグを見せびらかしたとき。
しかしそのたびに、自分にこう問いかけたそうです。

「私はこれ、本当に必要だろうか?」

答えはいつも「NO」。
だからこそ、無理なく支出を抑え続けることができました。

「生活水準を一度上げると、元には戻せない」
これは資産形成の鉄則の一つです。


3. 外資系銀行との出会いが運命を変えた

資産形成

転機が訪れたのは、30代後半。
あるきっかけで、外資系銀行の担当者と知り合いました。

そこで彼女は初めて「資産運用」という考え方に出会います。
それまでの彼女は、コツコツ貯金派。
銀行の普通預金に、給料の余りをせっせと積み上げていました。

しかし担当者から聞いたのは、「お金にも働いてもらう」という新しい世界。
彼女は思いました。

「このまま銀行に寝かせておくだけでは、お金は増えないかもしれない。」

怖さもありましたが、知識を吸収する意欲はありました。
彼女は勉強を始め、慎重に、しかし確実に、一歩踏み出す決意を固めます。


4. 初めての投資、最初の一歩は怖かった

最初に買ったのは、国内外の分散型投資信託でした。
株でも、為替でもなく、あくまでリスク分散を意識した選択。

しかし、口座に資金を移す瞬間は、心臓がバクバクしたそうです。
「本当に大丈夫なのか」「騙されてないか」――そんな不安が頭をよぎりました。

それでも彼女は、自分にこう言い聞かせました。

「わからないまま動かないより、わからないからこそ、小さく始めよう。」

そして、給与の5%だけを投資に回すところからスタートしました。

5. リーマン・ショック――資産が半減した時の心の葛藤

数年後、彼女を待ち受けていたのは、世界規模の金融危機――リーマン・ショック
運用資産は、一時的に半分以下にまで目減りしました。

「終わった」
「やっぱり投資なんかやるんじゃなかった」

何度も売却を考えたそうです。
しかし、ここでまた彼女は踏みとどまりました。

過去に勉強した知識を思い出し、心を落ち着け、こう考えたのです。

「市場が落ちたということは、今はバーゲンセールみたいなものじゃないか?」

周りがパニック売りをしている中、彼女は積立を継続。
この「売らない勇気」が、後の大きな資産形成につながります。

6. 「売らない勇気」が未来を切り開いた

リーマン・ショック後、株価は回復し、資産も徐々に戻りました。
やがて、リーマン前よりもさらに大きく膨らみます。

この時、彼女が得た最大の学びはシンプルです。

「相場に振り回されない」

投資は短期勝負ではない。
長い目で見れば、市場は必ず成長する――そう信じることができたからこそ、売らずに持ち続けることができたのです。

これは、60代の今から資産運用を始める私たちにも、大いに参考になるポイントです。

7. 長期・積立・分散――地道な投資が資産を育てる

資産運用

彼女の投資方針は、一貫して「長期・積立・分散」。
毎月コツコツと、同じ額を、世界中の株式や債券に分散投資していました。

ここで、彼女の資産形成のイメージをグラフでご紹介しましょう。


【資産成長イメージグラフ】

(例:イメージです)

年数積立額累計資産評価額(概算)
5年300万円320万円
10年600万円750万円
20年1200万円2000万円
30年1800万円5000万円
35年2100万円9000万円

※利回り年5%で複利運用した場合のイメージです。


「ゆっくりでも、確実に増える」
この安心感こそ、彼女が30年以上も続けられた理由でした。

8. 生活費を守る「現金の壁」を作る重要性

資産運用を続けながらも、彼女が常に意識していたこと。
それは、「必要な生活費は、必ず現金で確保しておく」ということでした。

例えば、生活費の3年分は、必ず普通預金や定期預金など、元本保証のある形でキープしていました。
これにより、もし急な出費や景気悪化があっても、慌てて投資資産を売却する必要がなかったのです。

現金の壁を作るメリット:

  • 心の余裕ができる
  • 相場下落時に慌てず済む
  • 投資を「続ける」力になる

この「備え」があったからこそ、リーマン・ショックのような嵐も乗り越えられたのです。

9. 60代から考える、老後資産を減らさない工夫

さて、今60代を迎えた私たちにとっては、
「これからの運用」と「取り崩し」が大きなテーマになります。

彼女も50代以降、少しずつ投資スタイルを変えていきました。

例えばこんな工夫です。

  • 株式比率を徐々に下げ、債券中心に
  • インデックス投資を活用し、コスト削減
  • 毎年、必要額だけを定額取り崩す

ここで、老後資金管理のイメージ表をお見せしましょう。


【老後の資産配分バランス表(例)】

資産クラス割合理由
預貯金(生活費3年分)30%緊急時用、安全資金
債券・債券型投資信託40%安定収入を得るため
株式・株式型投資信託20%インフレに負けない成長資産として
その他(リート・金など)10%資産の分散、リスクヘッジ

「増やす」ことだけではなく、「守る」「減らさない」工夫を、
これからの人生では意識していきたいですね。

10. 資産形成に「奇跡」はいらない、必要なのは「習慣」

彼女が9000万円を作ったのは、
一発逆転の大当たり株でもなければ、遺産でもありません。

ただひたすらに、毎月、コツコツ
地味なことを、地道に続けただけです。

特別な才能も、経済の天才でもない。
誰でもできることを、誰よりも長く続けたのです。

投資を習慣にしてしまえば、特別な意志力は要りません。
これは私たち60代にとっても、今からできる大きなヒントです。

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11. あなたも今日からできる、堅実な資産形成の第一歩

NISA

では、私たちも今日から何を始めればいいでしょうか?
彼女の歩みから学ぶ、具体的な第一歩をまとめます。

✅ 生活費の見直し → 無駄な支出をカット
✅ 現金の壁を作る → 生活費3年分を確保
✅ 小額でも投資開始 → インデックス投資などから
✅ 売らない覚悟を持つ → 長期目線を持つ
✅ 資産管理ノートを作る → 定期的に見直す習慣をつける

何も一気に全部やる必要はありません。
まずは「できることから一つずつ*始めてみましょう。

【まとめ】誰にでもできる未来づくり。今日から一歩を踏み出そう

彼女の資産形成ストーリーを読んで、あなたはどう感じたでしょうか?

「手取り10万円からでもできた」
「特別なことはしていない」
「ただコツコツ続けただけ」

これらはすべて、私たちにもできることです。
そして、60代からでも遅くないのです。

人生100年時代。
これからの20年、30年をより豊かに、安心して生きるために。

どうか、今日からできる一歩を踏み出してみてください。
それはきっと、あなたの未来を変える大きな力になるはずです。

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