自分時間が増えた今こそ!心豊かに過ごすための60代の1日プラン
60代になって自由な時間が増えたけれど、「1日どう過ごせばいいか迷ってしまう」と感じている方はいませんか?
私も定年退職直後、やりたいことが見つからず、なんとなくテレビを見て過ごす毎日でした。「せっかくの時間を無駄にしているのでは?」と自分にモヤモヤし、焦りを感じることもありました。しかし、少しずつ自分のペースで新しいことに取り組むようになってから、気持ちも生活も大きく変わってきました。
本記事では、60代におすすめの1日の過ごし方や仕事、趣味、生活の工夫について、私の失敗談や実体験を交えながらご紹介します。これを読んで、明日からの過ごし方が少しでも豊かになれば嬉しいです。
趣味を持つことで生活にハリが生まれる

- 新しいことに挑戦すると脳が活性化される
- 同じ趣味の仲間と交流が生まれる
- 日々の生活にリズムができる
- 心身の健康につながる
私が始めたのは陶芸でした。最初は「不器用な自分にできるのだろうか」と不安でしたし、道具の名前すらよく分からない状態でした。それでも、最初の体験教室で手にした柔らかな土の感触に不思議と心が落ち着き、「もう少し続けてみたい」と思えたのです。もちろん最初の作品はゆがんだ湯呑みで、家族に見せたときは苦笑されましたが、それでも自分で形にしたという満足感は大きなものでした。
通い続けるうちに、作品のクオリティも少しずつ上がり、焼き上がりを待つワクワク感もクセになってきました。同年代の仲間と、釉薬の話で盛り上がったり、失敗を笑い合ったりする時間は、以前の仕事中心の生活では想像もできなかった喜びです。
展示会に初めて出品したときは緊張しましたが、通りすがりの方に「味がありますね」と言われたときは胸が熱くなりました。趣味として始めた陶芸が、今では私の生活の中で大きな柱となっています。
体を動かすことで心も軽くなる
- 軽い運動で体力を維持できる
- 気分転換やストレス解消になる
- 健康診断の数値にも良い影響が
- 続けやすい運動を選ぶのがコツ
私は朝の散歩を日課にしています。お気に入りのコースを歩くだけで、頭がすっきりして心まで元気になります。以前は運動を後回しにして体調を崩した経験もありました。だからこそ、無理なく続けられる運動が大切だと実感しています。
仕事を続けるという選択肢
- 生活にメリハリが出る
- 社会とのつながりを持てる
- 老後資金の足しになる
- 自分のスキルを活かせる
私は週3日、地元のコールセンターで働いています。電話対応の仕事は身体への負担が少なく、働きやすい環境です。「ありがとう」の言葉に元気をもらえる日々が励みになっています。一度は「もう働かなくていい」と思っていた私ですが、再び社会と関われることで自信がよみがえりました。
共通の話題でつながる友人づくり
- 孤独感を防げる
- 毎日の会話が楽しみに
- 新しい価値観と出会える
- いざというとき支え合える関係に
人間関係に消極的だった私も、地域のサークルに参加してから生活が一変しました。麻雀仲間との週1回の集まりが、今では何よりの楽しみです。初めは緊張しましたが、共通の趣味があるだけで自然と会話が弾みます。
ボランティアで社会とつながる
- 人の役に立つ喜びがある
- 外出の機会が増える
- 同世代との出会いがある
- 生きがいを感じやすい
「私なんかにできるのか」と最初は不安だったボランティア活動。思い切って参加したゴミ拾いで、「ありがとう」と声をかけられた時の感動は今でも忘れません。小さな行動でも社会に貢献できる喜びは、何ものにも代えがたい体験です。
学び直しで脳を活性化
- 新しい知識を得られる
- 目標を持つことで毎日に張り合いが出る
- インターネットでも学べる
- 認知機能の低下を防げる
私はパソコンの文章作成講座を受けています。もともと手書きが中心の生活だったため、最初は電源の入れ方すら不安でいっぱいでした。タイピングはおぼつかず、何度も入力ミスを繰り返し、授業の内容についていけず落ち込む日もありました。焦りと恥ずかしさから、正直「やっぱり向いていないかもしれない」と途中で投げ出しかけたこともあります。
しかし、講師の方の丁寧なサポートや、周囲の受講生の温かい励ましに支えられ、少しずつですが確実に前に進むことができました。はじめは1行の文章を打つのに数分かかっていた私も、今では自分の考えを短い文章にまとめて、メールを書いたり、日記をつけたりできるようになりました。パソコンでの文章作成が、日々の記録や考えの整理に役立つようになったのです。
最近では簡単な表を作成するスキルにも挑戦中で、覚えるたびに「新しい世界が広がっていくような感覚」を味わっています。「もっと早く始めていれば」と感じることもありますが、今始められたことが何よりの財産だと実感しています。
断捨離で気持ちもスッキリ
- 家の中が整理されて快適になる
- 掃除の手間が減る
- 思い出の品に向き合える
- 家族への負担軽減にもなる
長年使っていなかった家電や家具を思い切って処分した時、気持ちが驚くほど軽くなりました。最初は「もったいない」という気持ちもありましたが、今では必要なものだけに囲まれた暮らしが心地よいと感じています。
旅行で非日常を味わう

- リフレッシュ効果がある
- 新しい土地や文化に触れられる
- 好きな時期に行ける自由さ
- 思い出作りになる
夫婦で久しぶりに温泉旅行に出かけたとき、自然に触れ、日常の疲れが一気に取れました。計画を立てる楽しさ、写真を見返して思い出を語る時間も含め、旅行は人生を豊かにしてくれます。
終活で安心できる毎日へ
- 将来の不安を減らせる
- 家族に迷惑をかけない
- 自分の意思を残せる
- 今を大切に生きられる
友人が終活を始めたのをきっかけに、私もエンディングノートを手に取りました。書き進めるうちに、「自分が本当に望むことは何か」と向き合う時間になり、今の生活をもっと大切にしようと思うようになりました。
おすすめの再就職先

- コールセンター:体に優しく、感謝される仕事
- 事務職:未経験でも挑戦しやすい
- マンション管理人:適度に体を動かし、地域とのつながりも
- 図書館スタッフ:静かな環境で落ち着いて働ける
【参考データ】
職種 | 主な特徴 | 平均時給(参考) |
---|---|---|
コールセンター | 座り仕事、電話対応中心 | 約1,200円 |
事務職 | パソコン作業、伝票整理など | 約1,100円 |
管理人 | 巡回・清掃など軽作業含む | 約1,000円 |
図書館スタッフ | 静かな環境、知識を活かせる | 約1,050円 |
まとめ:60代の1日は、自分次第でいくらでも豊かになる
60代は「終わりの始まり」ではありません。むしろ、「第二の人生の始まり」です。これまで仕事や子育てに追われていた日々から一転、自分のために時間を使える貴重な年代とも言えます。私はこの年齢になってようやく、誰にも急かされず、自分のペースで生きる楽しさを実感できるようになりました。それは、ゆっくり朝の散歩を楽しむことだったり、図書館で好きな本を手に取ったり、小さな「やってみたい」を行動に移せる自由さに気づいたからです。
もちろん、最初は手持ち無沙汰な時間が不安でした。「このままでいいのか」と自問自答したこともあります。でも、そこから一歩踏み出して趣味や学びに触れることで、生活が一変しました。新しい世界が広がり、今では毎日がちょっとした冒険のようにも思えます。
あなたも、何か一つでも「やってみようかな」と思えることが見つかれば、きっと今日がもっと豊かになるはずです。それは小さなことからで構いません。たとえば、気になるカフェに行ってみる、昔の友人に電話をしてみる、未読の本を開いてみる——どれも立派な第一歩です。
まずは、気になる活動を1つ選んで、今日から始めてみましょう。さて、明日1日、あなたはどう過ごしますか?


