60代後半からの健康と働き方をどう両立するか?——人生後半戦の“心地よいバランス”探し

はじめに――「働き続けたい」でも「無理はしたくない」、そんなあなたへ
「最近、体のどこかしらに違和感を感じる」「昔みたいに無理がきかなくなった」。60代後半にもなると、どうしても健康と仕事のバランスに悩む瞬間が増えてきます。けれど、「まだまだ社会とつながっていたい」「できる範囲で働き続けたい」——そんな想いも、私たち世代には強く根付いているのではないでしょうか。
私自身、65歳を過ぎてからも現役で仕事を続けています。周りの同世代と集まると、やはり話題は「どう健康を守りつつ、無理せず働き続けるか?」ということに尽きます。本記事では、自分自身の体験も交えつつ、60代後半からの「健康×働き方」両立のヒントを、できるだけ分かりやすく・親しみやすくお伝えします。
体力の低下とどう向き合う?日々の「小さな工夫」がカギ
- 体調の波を前提に、無理をしない
- 生活リズムの安定がパフォーマンスの維持につながる
- 適度な休息を日課に取り入れる
年齢とともに、若い頃とは明らかに体の動きが違ってくるものです。「昨日は調子が良かったのに、今日は朝からどうも疲れが抜けない」——私もそう感じる日が正直増えました。
体調の波は“当たり前”と考え、無理せず調整することが大切です。私は日々のスケジュールも「今日はできる範囲でOK」と緩やかに見直すようにしています。
また、生活リズムの安定は仕事のパフォーマンス維持に不可欠です。寝る・起きる・食べる時間を意識して守ると、自然と一日のリズムが整ってきます。
そして、適度な休息を“習慣”として取り入れるのもポイント。午前・午後に必ず10分程度の「小休止タイム」を設け、ちょっとしたストレッチや散歩をするだけでもリフレッシュできます。「もう若くはないから…」と悲観するのではなく、自分の“いま”のペースを大切にしましょう。
シニア世代の働き方——「フルタイム」「時短」「副業」どれが合う?
- 無理なく続けられる“短時間労働”の選択肢
- 在宅ワークやリモートワークの増加
- 好きや得意を活かした“副業”という道
「60代からの働き方は、選択肢がどんどん増えている」ことに、私はこの10年で強く気付きました。
まず、無理なく続けられる短時間労働。例えば、週3日だけのパートや、1日4時間程度のシフト制など、従来のフルタイムにこだわらず働く方が増えています。
また、在宅ワークやリモートワークも定着しました。パソコン一つで自宅からできる仕事も多く、移動や人間関係のストレスを減らせるのは大きなメリットです。
そして今、私の周囲でも自分の趣味や特技を活かした副業を始める人が増えています。「シニア向けパソコン教室の先生」「地域のガイド」「ネットを使った小さな物販」など、自分らしいスタイルで“仕事”を続ける人も少なくありません。
健康管理と仕事を両立するための“日課化”のすすめ
- 健康診断や定期検診を習慣にする
- 食生活と運動習慣の見直し
- メンタルケアも忘れない
「仕事が忙しくてつい健康管理を後回しに…」という声もよく聞きますが、60代からは“健康第一”が鉄則です。私は毎年、健康診断とがん検診を必ず受けています。定期的な健康チェックを“当たり前”にすることが、長く働き続ける土台です。
また、食生活と運動習慣の見直しも欠かせません。朝食は必ずとり、夕食は早め・腹八分目を意識。ウォーキングやラジオ体操など無理なく続けられる運動を取り入れています。
意外と見落としがちなのがメンタルケアです。趣味の時間や家族・友人との交流も積極的に設けることで、心の健康が自然と守られます。実は私自身、コロナ禍以降、家で一人過ごす時間が増えましたが、オンラインの「おしゃべり会」や地域のサークルに参加することで孤独感がぐっと減りました。
「働く目的」を見つめ直すことがモチベーション維持の秘訣
- 経済的な理由だけでなく“生きがい”を大切に
- 目標や役割を持つことが心の充実につながる
- 新しいことへのチャレンジも意識する
定年後も働く理由は人それぞれですが、「ただお金のため」だけでは続かないのが現実です。自分なりの“働く目的”を改めて考えることが、日々のモチベーション維持につながると感じています。
私は「誰かの役に立つ」「自分の経験を次世代に伝える」ことをやりがいに感じるようになりました。
また、小さくても目標や役割を持つこと——たとえば「来月までに○○をマスターする」「地域イベントの手伝いをする」などが、毎日の充実感に直結します。
さらに、「新しいことにチャレンジする」姿勢を忘れないことも、シニア世代には大切。自分の可能性を狭めず、好奇心を持って色々なことにトライする気持ちを大切にしています。
シニア世代に多い健康リスクと注意点
- 生活習慣病(高血圧・糖尿病など)への警戒
- 骨や筋肉の衰えに要注意
- 睡眠の質を意識する
60代後半になると、やはり生活習慣病のリスクは増えます。厚生労働省の調査によると、60代後半の男性の約40%が高血圧・糖尿病・脂質異常症などに悩んでいるそうです。
私の友人にも、「ちょっとした体調変化を放置していたら、ある日突然、病気で倒れた」というケースがありました。日々の数値チェック(血圧・血糖値など)を意識することが、健康寿命を延ばすコツです。
また、骨や筋肉の衰えも自覚しやすくなります。特に「ちょっとした段差でつまづく」「重いものが持てなくなった」など、筋力低下は転倒やケガのリスクにも直結します。
そして意外と侮れないのが睡眠の質の低下。睡眠は健康の土台です。「なかなか寝付けない」「夜中に何度も起きる」という場合は、医師や専門家に相談してみるのも一つの方法です。
【表】60代後半男性が抱える健康リスクと予防のポイント
| 主な健康リスク | 予防のポイント | 具体的対策の例 |
|---|---|---|
| 高血圧・糖尿病 | 食事・運動・定期検診の徹底 | 減塩・バランス食・ウォーキング |
| 骨粗しょう症・筋力低下 | 適度な運動・カルシウム摂取 | スクワット・牛乳・小魚 |
| 睡眠の質低下 | 生活リズム安定・環境見直し | 就寝前のスマホ控え・寝具の工夫 |
| メンタル不調 | コミュニケーション・趣味活動 | 家族との会話・サークル・ボランティア |
| 眼・耳の衰え | 定期的なチェック・早期対応 | 眼科・耳鼻科の受診、補聴器や眼鏡の活用 |
この表は、私が実際に周囲や自身の体験からまとめたものです。いずれも「早めの対策」「小さな工夫」が大切だと実感しています。
副業・再就職を始めるときの注意点
- 労働時間と健康のバランスを見直す
- 契約内容や働く条件をしっかり確認する
- 無理なノルマや体力的負担の大きい仕事は避ける
「年金だけでは心もとないから」と、副業や再就職を検討する方も増えていますが、一番大切なのは“自分のペース”を守ることです。
特に、労働時間が長すぎると健康を損なう恐れがあります。自分に合った働き方を見つけるには、事前に「週何日・何時間までなら無理せず続けられるか」を見極めておくことがポイントです。
また、契約内容や仕事内容も「よくわからないまま始めてしまった」と後悔しないように、しっかりと確認し、不明点は遠慮せず質問しましょう。
特に体力的に厳しい仕事や、無理なノルマが課される職種は、せっかくの“セカンドライフ”を楽しめなくなります。「これは本当に自分に合っているか?」と自問自答してから一歩踏み出してください。
生活リズムと「社会とのつながり」が健康寿命をのばす

- 毎日決まった時間に起きる・寝るを意識
- ちょっとした“外出習慣”を大切にする
- 仲間や家族とのコミュニケーションを増やす
年齢とともに、どうしても家にこもりがちになるもの。でも、生活リズムを守り、社会とつながることが心身の健康を保つ秘訣です。
私は「朝7時起床・23時就寝」を基本に、朝の散歩と夕方の買い物を“日課”にしています。
また、毎日同じコンビニやスーパーに顔を出すことで、店員さんとのちょっとした会話も日々の楽しみ。社会との“ゆるいつながり”は、孤独感の解消にもつながります。
家族や旧友との電話やLINEのやりとりもおすすめです。思いきって「今日は誰かに声をかけてみよう」という小さな一歩が、日々の充実感につながります。
【グラフ】60代後半男性の「働き方」と「健康意識」の推移
plaintextコピーする編集する【60代後半男性の働き方・健康意識(イメージグラフ)】
割合(%)
100│─────────────┬─────────────┬─────
│ │ │ │
80│ │□在宅・短時間労働│ │
│ │ │ │
60│□□□□│ │□□□□□□□□│
│ │ │ │
40│□□□□□□□□│ │□□□□□□□□│
│ │ │ │
20│ │□□□□□□□□│
│ │ │ │
└─────────────┴─────────────┴─────
2020 2025 2030
青…短時間・在宅労働が増加 赤…健康意識の高まり
(※イメージグラフ:2020年から2030年にかけて、「短時間・在宅労働」「健康への意識」が60代男性で増加しているイメージを示しています)
「やりがい」と「無理しない勇気」のバランスを大切に
- 頑張りすぎず、休むことを自分に許す
- 仕事と趣味・休息の切り替えを意識する
- 「一人で抱えない」ことがトラブル回避につながる
「もう少し頑張ろう」「周りに迷惑かけたくない」とつい無理してしまいがちですが、時には“休む勇気”も大切です。
私も仕事と趣味、休息の切り替えを意識して、「今日は仕事」「明日は趣味の日」と区切りをつけるようにしています。
また、「一人で頑張りすぎない」ことも大事。体調や悩みは、信頼できる家族や友人に早めに相談しましょう。そうすることで、大きなトラブルを未然に防げます。
無理せず、自分らしいペースを守ることが、結局いちばん長く働き続けられる秘訣だと、私はつくづく実感しています。
テクノロジーの活用で、もっと快適な働き方を
- スマートフォンやパソコンを上手に使いこなす
- 健康管理アプリやオンライン診療も活用
- デジタルコミュニケーションで孤独防止
最近は、60代でもスマートフォンやパソコンを活用している方が増えました。新しいテクノロジーを上手に取り入れることで、働き方や健康管理がぐんと快適になります。
私も「歩数計アプリ」や「食事記録アプリ」を日常的に使っていますし、通院も「オンライン診療」で済ませることが増えました。
また、デジタルを通じたコミュニケーション——LINE、メール、Zoomなどを活用することで、家にいながら多くの人とつながれます。最初は抵抗があっても、一歩踏み出すと便利さに驚かされることも多いですよ。
まとめ——“今の自分”を大切にして、できることから始めよう
60代後半は、「これからどう生きるか」をあらためて考える大切な時期です。健康と働き方の両立には、無理のないペース、こまめな健康管理、そして社会とのつながりを大切にする姿勢が欠かせません。
あなたも「最近ちょっと疲れやすいな」と感じたら、まずは生活リズムの見直しや、小さな運動から始めてみませんか?
“自分らしいペース”でできることから一歩ずつ。
そして、「これは無理かも…」と思う前に、家族や友人、医師など信頼できる人に相談することをおすすめします。
あなたは、どんな働き方や健康管理に興味がありますか?
今日からできること、ひとつずつ始めてみませんか?——あなたのセカンドライフが、もっと心地よく、もっと充実したものになることを心から願っています。




