「これからの人生、もっと楽しく」――還暦を迎えた私が見つけた“日々の気づき”

一人の時間が増えたからこそ、感じる孤独と自由
- 定年退職後は時間がたっぷりある
- 友人とのつながりが減ることもある
- 一人の時間が増えると考えが深くなる
- 孤独の中に自由があることに気づく
定年後、朝の通勤ラッシュとは無縁の生活が始まりました。最初のうちは、好きなだけ寝て、テレビを見て、のんびりしていました。しかし、しばらくすると、ふと気づくのです。
誰とも話さない日がある、という現実に。そして、寂しさに襲われる日も。でもその中に、自分の時間を思うままに使える「自由」もあるのだと、ある日気づきました。読書にふける日もあれば、好きな音楽を聞きながらコーヒーを飲む朝もあります。そんな時間が、心を整えてくれることに感謝しています。
家族との距離感が変わった今、どう向き合うか
- 子どもは独立し、連絡もまばら
- 妻とも会話が減ってきた
- 無理に詰め寄らないことも大事
- 相手の変化に寄り添う意識を持つ
私の息子は東京で働き、娘は結婚して地方に住んでいます。以前のように顔を合わせることも少なくなりました。妻もガーデニングや手芸に夢中で、会話が減ったように感じていました。
最初は「話さなきゃ」と焦り、無理に予定を合わせてはお互い疲れてしまったこともあります。でも、今は“お互いに無理せず、でも心は通わせる”というスタンスに変えました。毎週日曜の夕食を一緒に料理するようにしてから、自然と会話が増えてきました。
小さな体調の変化に敏感になる年頃
- 病院に行く回数が増えた
- 若いころのように無理がきかない
- 健康への意識が強まる
- 体と丁寧に向き合う時間が必要
最近、血圧やコレステロールが気になり始め、定期的に通院するようになりました。若い頃なら「風邪くらい」と我慢していたのが、今はすぐ病院に行きます。
「元気が一番」という言葉が、これほど身にしみる年齢になりました。以前、無理をして熱があるのに散歩に出かけたことがあり、倒れかけてしまったことがあります。それ以来、体の声には素直に従うようになりました。
趣味の再発見で日々に彩りを
- 昔やっていたことに再挑戦
- 手先を使う趣味は脳にもいい
- 夢中になる時間が生きがいに
- 同好の仲間と出会える可能性も
若い頃にやっていた油絵を、また始めました。最初は筆の感覚も忘れていましたが、徐々に思い出し、今では週に1枚描いています。
地元のカルチャーセンターで同じ趣味の仲間と出会い、話も弾むようになりました。最初は人前で作品を見せるのが恥ずかしかったのですが、思い切って展示に参加してから、少し自信がつきました。
母親の介護から学んだこと
- 介護は体力も気力も使う
- できる範囲でサポートすることが大事
- 自分のケアも忘れてはいけない
- 感情の波とどう向き合うか
母が認知症と診断され、実家に通う日々が始まりました。介護は本当に忍耐の連続で、自分が追い込まれる時もありました。
でも、同じ立場の人たちのブログや日記を読むことで、励まされ、自分も発信することで少しずつ気持ちが楽になってきたのです。ある日、怒りをぶつけてしまった後、深く後悔しました。その経験がきっかけで、「できる範囲」を見極めるようになりました。
ブログという“居場所”を持つ意味

- 思いを文字にすることで心が整理される
- 誰かの共感が支えになる
- 自分の考えを持ち続けられる
- 孤立感が薄れる
「だめ女の生きる道」や「夕ごと日記」に出会い、「こんなふうに日常を綴っていいんだ」と思えました。自分の小さな一日にも意味がある。
日々の暮らしのなかで気をつけている健康習慣
- 毎日歩くことを日課に
- 食生活の見直しを意識
- 無理のないストレッチ
- 睡眠の質を高める努力
私は毎朝30分の散歩をしています。食事も野菜多め、塩分控えめを意識しています。若い頃のように運動量を増やすのは無理ですが、できる範囲の積み重ねが、結果として大きな健康維持につながると実感しています。
特にストレッチを習慣にしてから、肩こりが減り、睡眠の質も改善されました。最初は三日坊主でしたが、今ではラジオ体操と一緒にすることで続けやすくなりました。
夫婦二人暮らしの工夫と喜び

- 一緒にご飯を食べる時間を大切に
- 小さな感謝を伝えるようにする
- 家事の分担でストレスを減らす
- 趣味を共有する時間も作る
妻と二人の生活は、最初はギクシャクすることもありました。でも、共に生きてきた時間を大切に思い出すと、また少しずつ歩み寄れます。
最近は一緒にドラマを見ながら「これは私たちみたいだね」と笑い合える時間が増えました。あなたも、奥さんやご主人と一緒に何か楽しんでいますか?小さな「ありがとう」を口に出すだけで、空気がふっと柔らかくなるのを感じます。
お金との付き合い方を見直す
- 年金の範囲でやりくりする工夫
- 無駄な出費を見直す
- 楽しみに使うお金は惜しまない
- 老後資金の不安は現実的に対処する
収入が現役時代のようにはいかない今、何にお金を使い、何を抑えるかを明確にするようにしました。
私の場合は、趣味と旅行には惜しまず、外食や通販は抑え気味に。その代わり、自炊を楽しむようになりました。ちなみに私は持ち家で、車は手放しました。これも生活費を抑える大きなポイントでした。
表:私の月間生活費内訳(円)

項目 | 金額 |
---|---|
食費 | 35,000 |
光熱費 | 12,000 |
通信費 | 6,000 |
医療費 | 8,000 |
娯楽・趣味 | 15,000 |
雑費 | 4,000 |
合計 | 80,000 |
これが今の私の月の平均生活費です。無理せず、でも好きなことにはお金をかける、というバランスを大切にしています。持ち家でローンなしという前提もありますが、無駄を省けばこのくらいで充実した生活は可能です。
人生後半の“やってよかった”と“やめてよかった”
- SNS断ちで気持ちが安定
- 昼寝の習慣をやめて生活リズム改善
- 読書時間を増やして知的好奇心が復活
- 小さな挑戦が自信につながる
私がやめてよかったことの一つはSNSです。ついつい人の生活と比べてしまい、気持ちが沈むこともありました。やってよかったのは、週1冊本を読む習慣です。
新しい考えや知識に触れることで、心の栄養になります。以前は昼寝を長くとりすぎて夜眠れず、翌日もぼんやり……という悪循環に陥っていましたが、昼寝をやめたら体調も改善しました。
まとめ:これからの自分の時間、どう使いますか?
年齢を重ねたからこそ見える景色があります。日々の中にある気づきや喜びに目を向けることで、心豊かに生きていける。ブログという小さな舞台でも、誰かの背中を押すことができるかもしれません。
あなたも、ご自身のペースで、“これから”を紡いでみませんか?
この先の人生、自分らしく歩むヒントは、日常のなかにきっと見つかります。まずは今日、ひとつ「やってみよう」を始めてみませんか?


