デイサービス費用に悩む日々と、これからの安心を考える

デイサービス費用が家計を圧迫する現実
- 介護サービス費用の増加が家計に重くのしかかる
- 必要な支出だと頭では分かっているが、心のどこかで「何とかならないか」と感じてしまう
- 見通しを立てられない不安が付きまとう
私自身、62歳という年齢になり、ふとした瞬間に「これからの暮らし、本当に大丈夫だろうか」と考えることが増えました。金融資産はそれなりにあるつもりでも、母のデイサービス費用が月に7万円を超えてくると、さすがに家計のバランスが心配になります。
デイサービスは母のためにも絶対に削れません。しかし、「あと何年続くのか」「もし自分自身が要介護になったら…」といった不安は、きっと同世代の方も感じているのではないでしょうか。
今回は、「デイサービス費用がかさむ現実」を中心に、介護費用の実態や心の持ち方、家計管理のポイントについて、できるだけ分かりやすく、そして寄り添う形でお伝えしていきます。
介護費用の平均はどれくらい?~まず知っておきたい現状~
- 月額費用の目安と、自分の家庭での差
- 在宅介護と施設介護で大きく異なる
- 公的支援やサービスの違いを理解
「デイサービス費用が家計を圧迫する」と感じる方も多いはずです。実際、介護保険サービスの自己負担分は、要介護度や利用するサービスの内容によって大きく変わります。
一般的には、在宅でのデイサービス利用は月5万~8万円が平均的と言われています。もちろん、施設介護になると10万円以上かかるケースも少なくありません。
私の家の場合、母のデイサービス代が月約7万2,000円。これに日常の食費や医療費を加えると、介護に関する支出は月10万円近くになることも。「公的サービスを利用しても、自己負担が意外と大きい」という現実、これはぜひ覚えておきたいポイントです。
表:在宅介護と施設介護の平均費用(参考データ)
介護形態 | 月額自己負担の目安 |
---|---|
在宅介護 | 5~8万円 |
施設介護 | 10~16万円 |
「自分のケースは平均より高いのか?安いのか?」と、一度ご自身の家計と照らし合わせてみると良いでしょう。
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介護費用を「削れない理由」とは
- 本人や家族の安心・安全を最優先に考える
- 家族が無理をして介護を続けるリスク
- サービス利用による本人の「生きがい」も大切
「ここだけは削れない」——介護費用、とくにデイサービス利用料は、家族の生活を守るうえで欠かせないものです。私の母も、週に4回デイサービスに通うことで、同年代の方と交流したり、リハビリを受けたり、表情がとても明るくなりました。
もしもこれを減らしてしまえば、家の中に閉じこもることが増え、本人の気力が低下する心配もあります。
また、家族が「自分で全部やろう」と無理をすると、精神的・体力的に限界を迎えてしまう。実際に、家族の介護うつや体調不良が原因で、介護そのものが継続できなくなる例も少なくありません。
「本人のため、家族のためにも、最低限必要なサービス費用は守る」。これは、多くのご家庭が実感していることでしょう。
金融資産があっても「不安」が消えない理由
- 予測できない将来の介護期間
- インフレや社会情勢による支出増加の懸念
- 「万一」の医療費・介護費が不安要素
「資産があるから大丈夫」とは簡単に割り切れません。私自身、金融資産5,500万円を持っていても、漠然とした不安が消えません。
理由のひとつは、「介護にどれだけの期間・費用がかかるかわからない」ということ。
例えば、要介護の期間が2年で終わるかもしれませんし、10年以上続くこともあり得ます。また、物価や社会保険料の値上げが続けば、今より出費が増えるかもしれません。
さらに、自分自身や妻が突然、要介護状態になるリスクもある。「いざとなったら資産で何とかしよう」と考えつつも、やはり「備えすぎることはない」**という思いが頭をよぎります。
介護費用の将来予測とシミュレーションの大切さ

- 現実的な数字で「見える化」する
- シナリオごとの支出想定が大切
- 収入と支出のバランスを客観的に把握
将来の見通しが立たないことが、最大の不安要素です。そこで、具体的なシミュレーションをすることがとても大切になります。
例えば、「母が今のペースであと5年デイサービスを利用した場合、いくら必要になるか?」を計算してみる。月7万円×12カ月×5年=420万円です。
もちろん、これ以外に突発的な医療費や生活費の変動も考慮しなければなりません。「もし自分が要介護になったら」というパターンも見ておくと、安心感がまったく違います。
私は、エクセルで表を作って毎年更新していますが、こうした「見える化」は、心のゆとりにつながります。
表:介護費用のシミュレーション例(5年後まで)
年 | デイサービス費用 | その他介護費用 | 合計 |
---|---|---|---|
1年 | 84万円 | 20万円 | 104万円 |
2年 | 84万円 | 25万円 | 109万円 |
3年 | 84万円 | 30万円 | 114万円 |
4年 | 84万円 | 35万円 | 119万円 |
5年 | 84万円 | 40万円 | 124万円 |
合計 | 420万円 | 150万円 | 570万円 |
「数字で把握する」と、不安の正体がだいぶ見えてきます。
介護費用を賢くやりくりする方法
- 公的補助や減免制度の活用
- 支出の見直し・ムダの洗い出し
- 家族での分担・話し合いがカギ
たとえば、介護保険の「高額介護サービス費」制度では、自己負担が一定額を超えた分は払い戻しが受けられる場合があります。ほかにも、自治体によっては独自の補助や割引制度も。
また、家計全体を見直してみると、「通信費」「光熱費」「保険料」など、思わぬムダが見つかることも。私も一度、保険の見直しをしただけで、年間5万円近く節約できました。
家族全員で状況を共有し、「みんなで支え合う」意識を持つことも、精神的な負担を軽くするポイントです。
介護サービスの選択肢と、そのメリット・デメリット
- デイサービス以外にも多様なサービス
- 施設型・在宅型、それぞれの特徴
- 利用者本人の意向や状況に合わせて選ぶ
介護保険で利用できるサービスは、デイサービスのほかにも「ショートステイ」や「訪問介護」「小規模多機能型施設」などさまざまです。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、「本人に合うかどうか」「家族の負担が軽くなるかどうか」が選ぶ際の大きな基準になります。
私の場合、母が自宅でのんびり過ごしたい性格だったので、「通い」が中心のデイサービスが最適でしたが、人によっては短期間のショートステイを併用することで、家族の休息時間を作るケースもあります。
「今の選択肢だけが正解ではない」という柔軟な発想も大切にしたいものです。
親世代と「お金」の話をする難しさとコツ

- 世代間で「お金」の話がしにくい
- トラブル防止のためにも情報共有が大切
- 小さなことから、少しずつ「見える化」していく
介護費用や資産管理について、親世代と「お金の話」をするのは難しいものです。私の母も最初は「自分のお金のことを話したくない」と言っていました。
しかし、将来のトラブルを防ぐためにも、「これからのお金の使い方」をオープンに話すことは大切です。
ポイントは、「今すぐ全部話そうとしない」「信頼できる家族から少しずつ」**進めること。
例えば、医療費や生活費のメモを共有したり、通帳を一緒に管理することから始めると、徐々に抵抗感が薄れていきます。
「お金の話は家族の絆を深めるきっかけにもなる」と、実感しています。
介護と仕事・自分の趣味の両立
- 介護中心になりすぎると「自分の生活」が後回しになる
- 趣味や仕事が「心の支え」になる
- サポート体制や頼れる人を確保しておく
介護はどうしても「家族全員のペースを変えてしまう」ものです。特に現役世代は、仕事との両立が難しいと感じることが多いと思います。
しかし、「自分の時間」「趣味の時間」を意識的に作ることが、心身の健康を保つコツです。
私自身、週に一度の趣味の集まり(囲碁クラブ)が、介護のストレスを和らげてくれる大切な時間になっています。
また、「どうしても自分一人で無理だ」と感じたら、地域包括支援センターや介護相談員に頼るのも大切です。「人を頼ることは悪いことじゃない」と、心に留めておきたいですね。
介護が続く不安への心構えと「気持ちの切り替え」
- 不安やストレスとどう付き合うか
- 前向きな「気持ちの整理」の大切さ
- 仲間や専門家に相談することでラクになる
介護は、「いつ終わるかわからない」という先の見えない不安がつきものです。
大切なのは、「不安な気持ち」を無理に押さえ込まず、「時には仲間や専門家に話す」「適度にガス抜きをする」ことです。
私も、同じ境遇の友人に悩みを打ち明けたり、介護経験者の体験談を読むことで「自分だけじゃない」と気持ちがラクになりました。
「一人で抱え込まず、みんなで支え合う」という姿勢が、介護が長く続くうえでの大きな支えになると実感しています。
最後に:介護費用と向き合う中で大切にしたいこと
- すべてを完璧にやろうとしない
- 家族の絆や自分の健康を守る意識
- 早めに情報収集・備えを始めることが安心につながる
「介護は突然始まる」「思い通りにいかない」。だからこそ、「全部一人で背負い込まない」ことが大切です。
日々の暮らしや将来設計について、家族と話し合いながら「少しずつ備える」「自分の心と体も大事にする」ことを、私も心がけています。
そして、「何かあれば誰かに相談していい」という「心の余裕」を持ち続けていきたいですね。
まとめ~今日から始められる「介護費用と心の安心」のための行動
今回の記事では、「デイサービス費用がかさむ」というリアルな悩みから、介護費用の現実や見通しの立て方、気持ちの持ち方について、できるだけ具体的に、そして親しみやすくお伝えしてきました。
「将来が不安だな」「何から始めていいかわからないな」という方も、まずは「自分の家計の現状を数字で見える化」してみることから始めてみませんか?
「家族と話し合う」「誰かに相談してみる」、それだけでも気持ちがラクになるはずです。
あなたは、今、どんなことに悩んでいますか?
ぜひ、この機会に「将来の安心」と「自分の心の健康」のために、一歩を踏み出してみてください。


