パートナーとの距離が縮まる“男性更年期の向き合い方”がそっと心に効いた日のお話

男性更年期
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急にすれ違う毎日が変わった…夫婦のためのやさしい男性更年期ケアと心の寄り添い方

男性更年期

60代の男性として、同世代の友人たちと集まると、最近よく話題になるのが「夫婦の距離感」です。若いころと違って、からだも心も少しずつ変わってきて、「前みたいにスキンシップが減ってきたなあ」「なんだか気持ちがすれ違うなあ」と感じている方も多いのではないでしょうか。

その中でも、ちょっと人には言いづらいのが、いわゆる「セックスレス」の悩みです。実はこれ、単に気持ちの問題だけでなく、「夫の更年期」が深く関わっていることも少なくありません。

今回は、60代おじさんブロガーの私が、「男性更年期」と夫婦のすれ違いについて、自分の周りで見聞きしたことや、自分自身の経験も交えながら、やさしくお話ししていきます。同世代の方はもちろん、そのパートナーの方にも、「ああ、うちだけじゃないんだ」とホッとしてもらえるような内容を目指しました。どうぞ、お茶でも飲みながら、ゆったり読んでいただけたらうれしいです。


「なんとなく距離を感じる」は、からだからのサインかもしれません

男性更年期ってなに?60代おじさん流のやさしい説明

「更年期」というと、まず思い浮かぶのは女性の変化かもしれません。でも実は、男性にも似たような変化があります。いわゆる「男性更年期」と呼ばれるもので、男性ホルモン(テストステロン)がゆっくり減っていくことで、からだや心にいろいろなサインが出てくる状態です。

たとえば、こんな変化はありませんか。

  • なんとなくやる気が出ない
  • 前よりも疲れやすくなった
  • イライラしやすくなった
  • 眠りが浅くなった気がする
  • 性欲が落ちてきたと感じる

どれも「歳のせいかな」と片づけてしまいがちですが、実はホルモンバランスの変化が関係していることも多いと言われています。

ここで、男性更年期と「ただの疲れ」のイメージの違いを、私なりにまとめてみました。

状態からだの感じ方心の状態の傾向
一時的な疲れ休めば回復しやすい落ち込みは一時的で、気分転換で戻りやすい
男性更年期かも?休んでもだるさが続きやすい自信の低下や不安感が長く続きやすい

もちろん、この表だけで簡単に決めつけることはできません。でも、「最近ずっと調子がイマイチだなあ」と感じているなら、「歳だから」で終わらせず、「もしかして更年期のサインかも」と、少しだけ立ち止まってみる価値はあります。

ここからは、私のまわりで実際に起きたエピソードも交えながら、夫婦の距離感との関係を見ていきたいと思います。

「夫が変わった?」は、からだと心のブレーキのサイン

60代の男性の立場から正直に言うと、「スキンシップが減った」のは、決して「相手を嫌いになったから」ではないことが多いです。むしろ、「疲れている」「自信がない」「失敗したらどうしよう」という不安が、心の中でブレーキをかけてしまうことがよくあります。

私自身、50代のころにこんなことがありました。仕事のストレスと加齢で体力が落ちてきて、夜になるとぐったり。妻がさりげなく肩に手を置いてくれても、「今、応えてあげられるかな」「がっかりさせたらどうしよう」と、妙に構えてしまい、ぎこちない空気になってしまったことがあります。

そのうち、「うまくできなかったらどうしよう」という不安が先に立つようになり、誘うのも、誘われるのも怖くなってしまいました。頭では「仲良くしたい」と思っているのに、からだと心がブレーキを踏んでしまう。これが、男性更年期のやっかいなところだなあと感じます。

そんなとき、妻から「最近、元気ないけど大丈夫? 無理しなくていいからね」と、ふんわり声をかけてもらえたことがありました。その一言で、「ああ、結果を求められているんじゃなくて、ただ一緒にいたいと思ってくれているんだ」とホッとして、肩の力が抜けたのをよく覚えています。

私のまわりで本当にあった、すれ違いエピソード

友人夫婦の話も、印象に残っています。彼は60代前半、奥さんは50代後半。奥さんの方から、「最近、手をつなごうとしても、さっと手を引かれてしまう」と相談を受けました。「私のこと、もう女として見てないのかなあ」と、しょんぼりした表情が忘れられません。

そこで、私は友人の方にも、さりげなく話を聞いてみました。すると、こんな本音が出てきたのです。

  • 「気持ちはあるのに、からだがついてこないことが増えて、自信をなくした」
  • 「誘われても、応えられなかったらと思うと怖くて、つい距離を取ってしまう」
  • 「本当は手をつなぎたいし、ぎゅっと抱きしめたい。でも、かっこ悪いところは見せたくない」

奥さんは「拒絶された」と感じているのに、夫の方は「がっかりさせたくない」と思って距離を取っている。このすれ違いは、聞いていて胸がきゅっとしました。

後日、お二人は時間をとって、ゆっくり話し合ったそうです。そのときのポイントを、奥さんから教えてもらいました。

  • 「どうして手をつないでくれないの?」と責め口調にしない
  • 「私は、あなたと一緒に寄り添って歩きたいだけなんだ」と自分の気持ちを伝える
  • 性生活のことだけでなく、「日常でどんなふれあいがあったらうれしいか」を共有する

この話を聞いて、「ああ、男性更年期って、からだの変化だけじゃなくて、“かっこよくありたい”という男のプライドとも深く結びついているんだなあ」と、あらためて感じました。私自身も、友人の姿に自分を重ねて、ドキッとしたのを覚えています。


責めるより「チーム夫婦」に 気持ちのすれ違いをほどくヒント

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妻のモヤモヤ、夫の言い訳 ある日の会話

男性更年期が影響しているとき、いちばんつらいのは「理由が分からないまま距離だけが広がっていくこと」です。ある日突然ではなく、じわじわと。だからこそ、言葉にするのがむずかしいのだと思います。

たとえば、こんな会話に心当たりはありませんか。

  • 妻「最近、全然くっついてこないよね」
  • 夫「歳だよ、もうそういうのは卒業」
  • 妻「そういうこと言われると、私だけ空回りしてるみたいで悲しい」
  • 夫「そんなつもりじゃないよ。ただ疲れてるだけ」

表面だけ聞けば、よくある夫婦のやりとりかもしれません。でも、その裏側には、こんな気持ちが隠れていることが多いと感じます。

  • 妻の本音:「女として見られていないのかな」「愛されてないのかな」
  • 夫の本音:「本当は大事に思っている。でも、からだがついていかない自分がつらい」

ここで大切なのは、「どちらかが悪い」と決めつけないことだと、私は思います。からだの変化は、誰のせいでもありません。だからこそ、「ふたりで一緒に向き合うテーマ」として話し合えたら素敵だなあと思うのです。

60代男性としてのホンネと反省

正直に言います。私自身も、50代のころはよく「歳だからさ」と言い訳していました。本当は、からだの変化が怖かったのです。「前みたいにいかなかったらどうしよう」「情けないところを見られたくない」。そんな不安から、冗談めかして話をそらしていました。

でもある日、妻に静かに言われました。

「歳を取ったからこそ、一緒に寄り添っていたいんだよ」

その一言に、ガツンと頭を殴られたような気がしました。妻は「若いころと同じこと」を求めているのではなく、「今の私たちなりの近さ」を大事にしたいと思っていたのだと気づいたからです。

それからは、完璧を目指すのをやめました。無理に若いころの自分と比べるのではなく、今できるスキンシップを増やしていこう、と考え方を変えていきました。たとえば、こんな小さなことからです。

  • 朝起きたら「おはよう」と目を見て声をかける
  • すれ違うときに、さりげなく肩や背中に触れる
  • 一緒にテレビを見ながら、「これおいしそうだね」と会話を増やす

こうした小さなふれあいを重ねるうちに、ふしぎと心の距離も近づいていきました。「大がかりなことをしなくても、日常の1つ1つで愛情は伝わるんだなあ」と、60代になった今はしみじみ感じています。

どう話せばいい?心がほどける対話のコツ

とはいえ、「セックスレス」や「更年期」の話題は、なかなか切り出しづらいものですよね。私も、最初はどこから話していいか分からず、もじもじしてしまいました。そこで、私なりに「話しやすくなるコツ」をまとめてみます。

話し方のポイント例文のイメージ
相手を責めない言い方にする「どうしてしてくれないの?」ではなく「最近、ちょっとさみしく感じることがあるんだ」
自分の気持ちを主語にする「あなたが悪い」ではなく「私は、こう感じているよ」と伝える
完璧な答えを求めないすぐに解決しなくても、「話題にできたこと」をまずは大切にする

私が実際に話したときは、いきなり核心には触れず、「最近、体調どう? ちょっと前よりしんどそうに見えるけど、大丈夫?」と、からだの話題から入りました。そこから、「実はね」と更年期のことを打ち明けてみたのです。

読者のみなさんにも、こんな問いかけをしてみたいです。

  • 「本当は、どんなふれあい方ができたらうれしいですか?」
  • 「今の自分のからだや気持ちを、素直に伝えられる人はいますか?」
  • 「相手の不安やプライドに、どんなふうに寄り添えそうですか?」

夫婦は、どちらか一方が我慢し続ける関係ではなく、「チーム」でいたいものです。お互いの弱さも含めて「まあ、お互いさまだよね」と笑い合えるような関係を目指していけたら、とても心強いですよね。


今日からできる、ゆるっと男性更年期ケア&ふたり時間の整え方

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からだをいたわる小さな習慣

男性更年期に向き合ううえで、「病院に行くかどうか」という大きな決断の前に、日常でできる小さなケアもたくさんあります。60代の私が続けてみて、「これは気持ちがラクになったなあ」と感じたことを、いくつかご紹介します。

  • 毎日10分だけでも、外をゆっくり歩く
  • 寝る前のスマホ時間を少し短くして、照明を落とす
  • 暑すぎず寒すぎない、心地よい室温を意識する
  • 無理のない範囲で、野菜とたんぱく質を意識してとる
  • お酒は「楽しめる量」でやめておく

どれも特別なことではありませんが、こうした積み重ねが、「なんとなくしんどい」を少しずつ和らげてくれるように感じています。

私が50代後半で体調を崩したとき、妻に「一緒に夕方散歩しよう」と誘われたことがありました。最初は「面倒くさいなあ」と思いながらついて行ったのですが、季節の風を感じながら並んで歩いているうちに、からだだけでなく心もほぐれていきました。帰り道にコンビニでアイスを1つ買って半分こした時間は、今も小さな宝物のような思い出です。

距離を縮める“日常のスキンシップ”の工夫

セックスレスの悩みを抱えていると、「夜のこと」をどうするかに意識が集中しがちです。でも、私が大切だと思うのは、「夜」だけでなく、「昼間のふれあい」を増やすことです。

たとえば、こんなふうにしてみるのはいかがでしょうか。

  • 一緒に買い物に行くとき、エスカレーターでそっと手を添える
  • ソファに座るとき、少しだけ距離を近づけて座る
  • 相手が家事をしているとき、「ありがとう」と声をかけて、軽く肩に触れる

こうした何気ないスキンシップが積み重なると、「この人といると安心するなあ」という気持ちがふくらみます。その安心感が、結果として、夜のふれあいにも良い影響を与えてくれることが多いと感じています。

ここで、私なりに感じている「ふれあいの種類」を表にしてみました。

ふれあいの種類シーンの例ねらい
日常のスキンシップ手をつなぐ、肩に触れる、ハグをする「一緒にいると安心する」という気持ちを育てる
言葉でのふれあい「ありがとう」「おつかれさま」と声をかける相手の存在を認め合う
ロマンチックな時間たまに外食や記念日デートをする特別感を味わい、関係をリフレッシュする

私たち夫婦の場合、いきなりロマンチックなデートはハードルが高かったので、まずは「言葉でのふれあい」から始めました。照れくさいながらも、「今日も一日、おつかれさま」「いつもご飯ありがとうね」と口に出すことで、家の空気が少しずつやわらかくなっていくのを感じました。

「完璧な夫婦」を目指さなくていい、共に年を重ねるということ

最後に、少しだけ私の私見をお話しさせてください。

若いころは、「理想の夫婦像」というものをどこかで追いかけていたように思います。ドラマのように、いつまでも恋人同士のように見つめ合う夫婦。ケンカをしても、すぐに仲直りして抱き合う姿。そんなイメージに、自分たちを当てはめようとしていました。

でも、60代になった今は、少し違う考え方をするようになりました。

  • 毎日手をつながなくても、いざというときに支え合える
  • 大きな声で愛を叫ばなくても、小さな「ありがとう」を積み重ねていける
  • 完璧な関係じゃなくても、「まあ、お互いさまだね」と笑い合える

そんな夫婦が、とても素敵だなあと思うのです。

男性更年期やセックスレスの問題は、決して軽いテーマではありません。でも、それをきっかけに、お互いのからだや心にやさしく目を向け直すことができたら、それは1つの「転機」になると私は感じています。

読者のみなさんは、どんなふうに年を重ねていきたいでしょうか。「こうあるべき」に縛られすぎず、自分たちなりのペースで、ゆるやかに寄り添っていけたらいいですね。私も、60代のおじさんとして、まだまだ妻との新しい距離感を模索中です。一緒に少しずつ、前に進んでいきましょう。


おわりに 「がんばりすぎない優しさ」で、夫婦のこれからを育てていきましょう

ここまで、男性更年期とセックスレス、そして夫婦の距離感について、60代男性の立場からお話ししてきました。「なんとなく距離を感じる」というモヤモヤの裏側には、からだの変化や、自信の揺らぎ、そして「かっこ悪いところは見せたくない」という小さなプライドが隠れていることが、少し伝わっていたらうれしいです。

最後に、私が最近とても心に残った、小さなエピソードを共有させてください。

ある日、近所の公園を散歩していたときのことです。ベンチに、70代くらいのご夫婦が並んで座っていました。奥さんの方が少し肌寒そうにしていると、旦那さんが自分のマフラーをそっと外して、ふわっと彼女の肩にかけたのです。2人は何も言葉を交わさず、ただ並んで夕焼けを見つめていました。

その光景を見た瞬間、「ああ、夫婦のあたたかさって、こういうところにあるんだなあ」と胸がじんわりしました。派手なロマンチックさはなくても、長い時間を一緒に歩いてきたからこその、静かなやさしさ。私も、こんなふうに年を重ねていきたいと、心から思いました。

男性更年期やセックスレスの悩みは、誰にも打ち明けられず、ひとりで抱え込んでしまいがちです。でも、この記事を読んでくださったあなたには、どうか自分を責めすぎず、パートナーを一方的に責めることもせず、「ふたりで一緒に考えていくテーマなんだ」と、少しだけ視点を変えてもらえたらと思います。

  • からだの変化に気づいたら、「歳だから」で終わらせず、必要に応じて専門家の助けも検討してみる
  • 日常の小さなスキンシップや「ありがとう」の言葉を、大切に積み重ねていく
  • 完璧な夫婦像ではなく、「自分たちらしい距離感」を一緒に探していく

この3つを意識するだけでも、今日から少しずつ、夫婦の空気は変わっていきます。

60代になって思うのは、「がんばりすぎない優しさ」がいちばん長続きする、ということです。無理をして若いころの自分を演じる必要はありません。できる範囲で、自分のからだと心をいたわりながら、大切な人との時間を育てていきましょう。

この記事が、同世代の方や、そのパートナーのみなさんにとって、「うちも少し話してみようかな」と思える、ささやかなきっかけになれば幸いです。これからも一緒に、ゆっくり、でも確実に、あたたかい夫婦時間を増やしていきましょうね。

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