じたばた夫婦、理想と現実のギャップ~年金生活のリアルと“予定外”の毎日~

年金生活を迎えて感じた「ギャップ」とは?
- 夢見ていた“のんびり老後”と現実のギャップ
- 予想外に増える出費
- 夫婦間で価値観の違いが露呈
私たち夫婦は、60歳を迎える前は「のんびり旅行でもしながら、年金で穏やかに暮らせたらいいな」なんて理想を描いていました。でも、いざ定年を迎え、年金生活に突入すると――思い描いていた老後とは、少し違う現実が待っていました。まず驚いたのは、「出費の多さ」です。日々の食費や光熱費はもちろん、孫へのプレゼント、思いがけない医療費、家の修理や親の介護――。しかも、夫婦で過ごす時間が増えたことで、「価値観の違い」や、些細なことでケンカになってしまうこともしばしば。
「こんなはずじゃなかった…」と戸惑いながらも、じたばたしながら“現実”と向き合う毎日です。
あなたも、似たような経験はありませんか?
生活費の「想定外」増加――本当に必要な毎月の支出とは?
- 想定していた生活費と実際の生活費は大きく違った
- 食費や医療費、交際費が思った以上にかかる
- 夫婦で「節約」意識を共有できるかがカギ
定年退職前、雑誌やネット記事の「老後必要資金」を何度も計算しました。でも、実際の支出はその“予測”よりもずっと多いのです。特に、*医療費」「食費」「交際費」は予想以上。たとえば私の家計簿では、夫婦ふたりで月25万円ほどあれば十分…と思っていたのですが、現実は30万円を超える月が多いのです。
【生活費の内訳(例)】
| 項目 | 予定(月) | 実際(月) |
|---|---|---|
| 食費 | 50,000円 | 65,000円 |
| 光熱費 | 20,000円 | 22,000円 |
| 医療費 | 10,000円 | 18,000円 |
| 交際費 | 15,000円 | 25,000円 |
| 趣味娯楽 | 10,000円 | 12,000円 |
| 雑費 | 5,000円 | 9,000円 |
| 合計 | 110,000円 | 151,000円 |
ちょっとした“予定外”の支出が、ジワジワ効いてきます。夫婦で「これは節約しよう」と話し合う時間も増えましたが、なかなか意識のズレもあって難しい…。
小さなストレスが積み重なりやすいのも実感しています。
「医療費」と「健康管理」の現実――急な出費に備える
- 定年後は健康が資産と痛感
- 医療費の予測は難しい
- 日々の運動・健康チェックの重要性
年齢を重ねると、「健康の大切さ」を実感する場面が増えます。定期健診のたびにちょっとした数値でドキッとしたり、ちょっとした風邪が長引いたり…。医療費も、予測より多くかかるのが現実です。特に歯医者や眼科、整形外科など「保険診療」でもじわじわ負担が増えます。
「健康は一日にしてならず」――私たち夫婦は、朝のラジオ体操や、週2回のウォーキングを習慣化しています。こうした“予防”の積み重ねが、医療費の抑制にもつながるのだと、身をもって感じています。
家の修理・リフォーム――予想外の大きな出費
- 給湯器やエアコン、屋根や外壁など“経年劣化”
- いざ壊れるとすぐに必要
- 定期的なメンテナンスの重要性
「まだまだ大丈夫」と思っていた家の設備も、思いのほかトラブルが多いのが60代以降の現実です。昨年は給湯器が突然壊れ、修理費が10万円超え。また、今年は外壁の一部補修で15万円かかりました。こうした出費は、「年金だけ」でやりくりするには大きな痛手です。
「家は生きている」と言いますが、まさにその通り。“ちょっとした不具合”の段階で早めにメンテナンスしておくことが、最終的な出費を減らすコツだと気付きました。
夫婦の“価値観の違い”があぶり出される毎日
- お金の使い方・優先順位の違い
- 生活リズムのズレ
- 趣味や「ひとり時間」のバランス
定年後は夫婦で一緒に過ごす時間が圧倒的に増えます。一見、理想的ですが、実際は「お金の使い方」「生活リズム」「趣味」などで意見の衝突が増えることも…。たとえば「旅行にはあまりお金をかけたくない」私と、「たまには贅沢したい」妻。どちらの意見も否定できないので、話し合いが重要です。
最近は「それぞれの“ひとり時間”」を作るよう意識し、お互いの気分転換やリフレッシュも大切にしています。夫婦といえど“適度な距離感”がある方が、うまくいくと実感しています。
孫や家族との「付き合い方」も出費増の一因
- 孫へのプレゼント・仕送り
- 家族イベントや冠婚葬祭の出費
- 家族との時間を「投資」と考える価値
孫ができると、つい「お小遣い」や「プレゼント」をはずんでしまいます。私たちも毎月2万円ほど孫や娘夫婦に使うことが当たり前になっています。また、親族の結婚式や法事など、「家族イベント」も重なるとまとまった出費に。
でも、家族と過ごす時間は、何にも代えがたい「財産」。ケチケチせず、「これは“生きたお金”」と思って使うことで、ストレスも少し減った気がします。
あなたも「お孫さんの顔を見たら財布のひもがゆるむ」なんて経験、ありませんか?
交際費・趣味の「やりくり」~人付き合いの“再発見”
- 旧友や地域コミュニティとの交流
- 趣味活動での費用も案外かかる
- 節約しすぎず“心の豊かさ”も大切に
定年後は**「友人づきあい」や「趣味活動」にもお金がかかります**。私の場合、ゴルフや将棋仲間との集まりに月1~2万円かかることもあります。「ちょっと出費が多いな…」と感じつつも、こうした“外のつながり”が心の支えになることも。
地域のサークル活動や趣味教室などは、無料や格安のものも増えているので、情報収集がカギ。「節約だけ」に縛られず、無理のない範囲で心豊かな時間を持つことが、じたばた夫婦の“老後充実術”かもしれません。
介護と親の問題――避けて通れない“現実”
- 親世代の介護が突然始まることも
- 経済的負担と時間の調整
- 介護サービスや情報の活用
私たち自身も60代になると、「親の介護」が現実味を帯びてきます。突然の入院や、施設探し――「何から始めれば…」と不安だらけでした。介護には“お金”も“時間”も予想以上にかかるので、自治体の相談窓口やケアマネージャーの活用が必須だと痛感しています。
親の「もしも」に備えて、早めに家族会議をしておくこと、そして介護費用の見積もりや公的サービスの情報収集をしておくことが、のちのち大きな安心材料になります。
“副収入”や“お小遣い稼ぎ”――小さな工夫で安心感

- 趣味や特技を活かした「プチ副業」
- フリマアプリやネット活用
- 「無理なく・楽しく」できる範囲で
年金だけでは不安…という方も多いはず。私自身も趣味の写真をネットで販売したり、不用品をフリマアプリで売るなど、「プチ副業」にトライしています。
【60代シニアの副収入例】
| 副業・お小遣い稼ぎ | 月収(目安) |
|---|---|
| 写真やイラストの販売 | 5,000~10,000円 |
| フリマアプリ出品 | 3,000~8,000円 |
| 知人の家庭教師や相談役 | 2,000~5,000円 |
| 地域の仕事やイベント補助 | 1,000~10,000円 |
「これだけで生活が劇的に変わる」というわけではありませんが、ちょっとした副収入があると“心のゆとり”につながります。無理のない範囲で、自分に合った「お小遣い稼ぎ」を探すのも、老後の楽しみのひとつです。
スマホ・ネット活用で「情報収集力」が生活の質を変える
- ネット銀行や家計簿アプリの活用
- シニア向けサービス・クーポンも豊富
- 情報リテラシーが“安心”につながる
最近はスマホやネットを使いこなすシニアも増えています。私も最初は苦手意識がありましたが、今ではネット銀行や家計簿アプリで出費を「見える化」しています。たとえば「レシートを撮るだけ」で家計簿ができるので、夫婦で支出の共有もしやすくなりました。
また、シニア向けのクーポンサイトや、地域情報のSNSも活用。ちょっとした割引や、お得な情報をゲットできるので、生活の質がアップしたと実感しています。
「ネットは怖い」と敬遠せず、まずは簡単な操作からチャレンジしてみてください。
「じたばた」してもいい――不安や悩みも分かち合おう
- 予定外の出費やトラブルは“当たり前”
- ひとりで抱え込まず夫婦で共有
- 小さな「幸せ」や「気づき」を大切に
老後の生活は、「これで完璧!」ということはありません。むしろ“じたばた”しながら、その日その日を乗り越えることが普通です。困ったときは**「どうしようもない」とあきらめず、夫婦で相談したり、時には家族や友人に話してみること。
“予定外”に右往左往しながらも、小さな幸せ――たとえば孫の笑顔や、夫婦でのんびり散歩する時間――を見逃さないようにしたいですね。
「老後の正解」はひとつじゃないからこそ、“分かち合い”“笑い合い”ながら、じたばたしていきましょう。
まとめ――“理想と現実のギャップ”は誰にでもある。今日からできる小さな一歩を
私たち夫婦の年金生活は、決して“予定通り”にはいきませんでした。でも、それが普通。思い通りにいかないからこそ、お互いに工夫し、話し合い、助け合うことの大切さを日々感じています。
- 出費は「見える化」し、“早めの対策”を
- 「健康」と「人とのつながり」を大切に
- “副収入”や“情報収集”で安心感アップ
「あなたも、じたばたしていませんか?」
一緒に悩み、考え、今日からできる“現実的な対策”を始めてみませんか?
小さな一歩が、これからの毎日をもっと“自分らしく”変えてくれるかもしれません。



