50代おひとりさま、怖いのは老後ではなく「孤立」
〜SNSや趣味でつながりを広げる新しい生き方〜
はじめに:あなたも「孤立」が気になることはありませんか?

年齢を重ねるにつれて、ふと気がつくと周囲との距離が遠く感じたり、「自分はこのまま一人になってしまうのでは…」という不安が頭をよぎることがあります。
私自身、50代から60代へと差し掛かった頃、仕事仲間が一人、また一人と定年退職を迎え、何となく寂しさを感じるようになりました。
「老後資金も大切だけど、それ以上に『孤立』することが怖い」と感じる瞬間、あなたにもありませんか?
今日は、孤立を防ぐためのSNSや趣味の活用法について、私自身の経験や身近なエピソードを交えながら、じっくりご紹介したいと思います。
孤立の正体と、その怖さを考える
- 家族や友人との距離が徐々に遠くなる
- 誰にも相談できず、悩みを抱えがちになる
- 日常会話やちょっとした笑い話が減る
孤立とは単なる「一人暮らし」とは違います。「誰かと話す」「誰かに頼る」「誰かを思いやる」——こうしたつながりが感じられなくなることが本当の怖さです。
私も定年後に地域の集まりに顔を出さなくなり、急に家で過ごす時間が増えました。気付けば一日誰とも話さないこともありましたが、そのときこそが「心の孤立」への第一歩だったと思います。
孤独は健康リスクを高めるというデータもあるほどです。人とつながることで、精神的な安定や健康長寿につながるのです。
SNSでつながる時代がやってきた
- 気軽に世界中の人と交流できる
- 同じ趣味や関心で友達ができる
- 孤独を感じる瞬間が減る
スマートフォンやパソコンさえあれば、SNS(ソーシャルネットワークサービス)は年齢に関係なく誰でも使える時代になりました。
実際、私の周りでも「インスタグラムで盆栽仲間ができた」「X(旧ツイッター)で毎日投稿するのが楽しみ」という話をよく耳にします。
SNSは最初はちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、一歩踏み出せば、思いがけない出会いや新しい気づきがたくさんあります。
例えば、趣味の写真投稿からコメントのやりとりが始まり、いつの間にか「会ってみませんか?」と実際にオフ会へ発展したこともありました。
「趣味」は孤立防止の最強ツール
- 新しい知識やスキルを得られる
- 共通の話題で盛り上がれる友人ができる
- 日々の生活にハリが生まれる
私はもともと釣りが趣味だったのですが、退職後は地域の写真サークルにも参加してみました。
「好きなこと」でつながる仲間は、職場や親族とはまた違う貴重な存在です。
年齢も性別もバラバラですが、共通の趣味というだけで、自然と会話が弾み、何度も笑顔が生まれました。
こうした趣味の輪は、孤立を感じた時の「心の拠り所」になり得ます。
孤立リスクが高まる50代・60代の現実
- 退職や子どもの独立で環境が変わる
- 友人・知人と疎遠になりやすい
- 地域や社会との接点が減る
下記の表は、50代・60代が「孤立を感じるきっかけ」についてアンケートした結果です。
きっかけ | 割合(%) |
---|---|
退職 | 43 |
子どもの独立 | 27 |
配偶者との死別・離別 | 15 |
友人の減少 | 10 |
その他 | 5 |
(出典:自作アンケート結果・編集部調べ)
私自身も退職後に「一日どう過ごそう?」と戸惑いました。家族との会話も減り、「今さら友達づくりは…」と尻込みしていたのですが、この壁を乗り越えることで人生が明るくなると感じています。

「オンラインサロン」や「コミュニティ」を活用する
- 同世代や同じ悩みを持つ人が集まる場がある
- 気軽に情報交換や相談ができる
- 継続的なつながりができやすい
最近では「シニア向けオンラインサロン」や「地域限定のSNSコミュニティ」も増えてきました。
私も友人に誘われて参加したところ、リアルより気楽に会話ができて、すぐに仲間ができたのが驚きでした。
困ったときは誰かが相談に乗ってくれる、逆に誰かの役に立てる——これが孤立を防ぐ「心のセーフティネット」だと実感しています。
SNSで失敗しないコツと楽しみ方
- 最初は無理に投稿しなくてもOK
- 共感できる投稿には「いいね」やコメントを
- マイペースに続けるのが大切
SNSは「みんなすごい」「私には無理」と最初は感じやすいものです。
ですが、自分のペースで「見るだけ」から始めても大丈夫です。
最初は気軽に「いいね」を押すだけでも交流が始まります。私も今では、毎朝他の方の投稿を眺めては、思わず笑顔になることが増えました。
SNSの投稿には正解も不正解もありません。自分なりの楽しみ方で、ゆっくりとつながりを広げていけばいいのです。
趣味仲間との「リアルな集まり」も大切

- オフラインで直接会うと親しみが増す
- 共通の体験が強い絆を生む
- 健康づくりや外出のきっかけにも
SNSやオンラインで仲良くなった人と、実際に会うことは「新しい冒険」です。
私も最初は緊張しましたが、同じ趣味を持つ仲間とのお茶会や散歩は、日々の小さな楽しみになりました。
顔を合わせて話すことで、相手の温かさや人柄もより伝わります。
「リアルな集まり」は、気持ちを前向きにしてくれますし、体を動かす習慣にもなります。
孤立防止に役立つ「毎日のちょっとした習慣」
- 朝のあいさつや、ちょっとした声掛けを心がける
- 近所の人やお店の方と気軽に会話を
- 「今日はこれをしてみよう」という目標を立てる
小さな行動が「孤立の芽」を摘むことにつながります。
私の場合、近所のスーパーで「今日は暑いですね」と話しかけるだけで、1日が明るくなることを実感しています。
また、毎朝「今日はどんな写真を撮ろうか」と考えることで、生活にメリハリが生まれます。
どんなに小さなことでも、「人とのつながり」は意識して作るものだと気づきました。
孤立を防ぐための「SNS利用実態」グラフ
ここで、シニア世代のSNS利用状況をグラフでご紹介します。
シニア世代のSNS利用率(%)
70
│ ■
60 ■ ■ ■
50 ■ ■ ■ ■ ■ ■
40 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
30 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
20 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
10 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
0 ─┬──┬──┬──┬──┬──┬──
60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳
(参考:編集部作成データ)
このように、60代でもSNS利用者は年々増加傾向です。「今さら…」と思わず、興味があるサービスを試してみるのも良いでしょう。

新しい挑戦が「人生の刺激」になる
- 今までやったことがないことに挑戦してみる
- 失敗も経験のうちと楽しむ
- 自分らしい生き方を探すきっかけになる
SNSや趣味を通じて、新しい世界が広がることがあります。
私は60歳になってからパソコンを本格的に触り始めました。最初は戸惑いましたが、「やってみれば意外とできる」という達成感が自信につながりました。
小さな成功体験を積み重ねることで、「まだまだこれからだ」と感じられるようになりました。
孤立防止の「デジタルデトックス」も意識しよう

- SNSやスマホに依存しすぎないようにする
- オフラインの時間も大切に過ごす
- 心と体のバランスを保つ
SNSやネットの世界に夢中になるあまり、現実の生活がおろそかになることもあります。
たまにはデジタル機器から離れて、自然やリアルな人とのふれあいを大切にするのも、心の健康にとって大切です。
私も一週間に一度はスマホを家に置いて、散歩やカフェ巡りを楽しむようにしています。
「リアルな時間」と「オンラインの時間」のバランスが、孤立を防ぐカギになるのではないでしょうか。
「感謝」と「助け合い」の気持ちを忘れずに
- ちょっとしたことでも「ありがとう」を伝える
- 自分からも手を差し伸べる
- 助け合いの中で絆が深まる
孤立を感じやすい時こそ、周囲への感謝や助け合いを意識することが大切です。
私は、SNSで知り合った方が入院したとき、お見舞いの言葉や近況報告を送り合いました。
「お互いさま」の気持ちが、予想以上に心を温かくしてくれた経験があります。
大人になってからの友達づくりは、照れくさい反面、得難い宝物になることを、私自身強く実感しています。
まとめ:今日からできる一歩を踏み出してみませんか?
「孤立は老後よりも怖い」と思っているあなたへ。
SNSや趣味、ちょっとした日常の声掛け——どんな小さなことでも、今日から始められることがあります。
最初の一歩を踏み出すのは少し勇気がいりますが、「意外と楽しい」「仲間ができた」という喜びは、何歳になっても得られるものです。
「あなたも、今日から新しいつながり作りに挑戦してみませんか?」
きっと、今よりも少しだけ世界が広がり、心が軽くなるはずです。
さあ、あなたにとっての「孤立防止」の一歩を、ぜひ始めてみましょう。



