「ワクワク貯金」で、人生の後半に彩りを
人生100年時代と言われるようになり、60代はまだまだ“これから”がたくさんあります。現役時代を走り抜け、やっと自分のための時間とお金に少し余裕が出てきた――。そんな今こそ、「ワクワク貯金」という新しい考え方で、心がときめく体験に投資してみませんか?
毎日をなんとなく過ごすのではなく、「今日はちょっとワクワクできたな」と思える瞬間を、自分で作っていく。それが老後の充実につながるのだと、私は実感しています。
今回は、私自身や友人の体験、周囲の60代の“楽しみ上手”な仲間たちの話も交えつつ、「ワクワク貯金」のアイデアや具体的な実践方法、気づき、そして実生活へのヒントをお届けします。
老後資金の「使い方」こそ人生を左右する

- 老後資金の「守り」だけでなく「使い方」も重要
- 心がときめく体験が日々の活力になる
- 消費よりも「経験」に投資する時代
老後のために一生懸命貯めてきたお金。「減らすのが怖い」「何に使えばいいのか迷う」という声もよく聞きます。
ですが、人生を充実させるためには、ただお金を守るだけでなく、その「使い方」が大切だと私は思います。
たとえば、私は60歳を過ぎてから温泉旅行に初めて一人でチャレンジしました。最初は「贅沢かな」と迷いましたが、普段と違う景色に心が躍り、帰宅後も元気が湧いてきました。
大きな消費をしなくても、心を満たす体験にはお金を惜しまない――これが「ワクワク貯金」の第一歩です。
「ワクワク貯金」とは何か?毎日の小さな投資で心に貯金
- 体験や感動の“貯金”を増やす発想
- 「日々の小さな楽しみ」こそ継続のコツ
- お金を“気持ちの潤滑油”として使う
「ワクワク貯金」とは、お金を“ため込む”のではなく、心が躍る体験や出会いに使っていくことです。
日常の中に「今日は何か新しいことをしてみよう」「前から気になっていた店に行ってみよう」といった、小さな冒険を積み重ねる。それが“心の通帳”にワクワクを貯めるという感覚です。
私の友人は、毎月“趣味チャレンジ日”を決めて、映画館や美術館、カフェめぐりなど、普段やらないことを積極的にやるそうです。「新しい発見があると、また来月もやってみたくなる」と言います。
お金はあくまで“潤滑油”。体験や楽しみに変換していくことで、人生に新しい彩りが生まれるのです。
新しい趣味を始める勇気――60代こそ「未経験」へのチャレンジ
- 「年齢は関係ない」と自分に言い聞かせる
- 小さなことから始めてみる
- 周囲の仲間を巻き込むと継続しやすい
「今さら新しいことは…」と思っていませんか?私も最初はそうでした。
でも、初めてカメラを手にしたとき、童心に返ったような新鮮な気持ちになったのです。
近所の公園を歩きながら撮影するだけでも、普段は気づかなかった季節の変化や人の笑顔に目がいくようになりました。
また、友人同士で「お互いに新しい趣味を披露し合う会」を作ったことで、続けるモチベーションもUP。
「未経験の壁」を越えると、次の一歩が軽くなる――これは、60代以降の人生にとても大事な発見だと感じています。
温泉旅行・プチ旅のススメ――非日常体験の効果

- 近場の温泉や旅館で手軽にリフレッシュ
- 普段と違う空間で心がほぐれる
- 一人旅でもグループ旅でも、ワクワク体験は作れる
温泉旅行というと、時間もお金もかかるイメージがあるかもしれませんが、日帰り温泉や地元の隠れた名湯でも十分“非日常”を味わえます。
私が初めて一人で温泉旅館に泊まったとき、ちょっとした緊張感と新鮮な解放感に包まれました。
「自分のペースで好きなだけのんびりできる」体験は、普段のストレスや不安をリセットする力があります。
また、気の合う仲間と「プチ旅」を計画してみるのもおすすめです。旅先での新しい発見やハプニングも、心に残る思い出になります。
地元のイベントに参加――地域とのつながりを再発見
- お祭りやワークショップで新しい出会い
- 「地域デビュー」で仲間が増える
- 小さな勇気が人生を変えることも
意外と見落としがちなのが、地元のイベントや講座への参加です。
私も昨年、地元の秋祭りでボランティアをしたのですが、「思った以上に楽しい!」と感じました。
普段話すことのない世代や趣味の違う人と関われるのも、ワクワク貯金の大きなポイントです。
「こんな近くに、こんなに面白い人がいたのか」と新鮮な驚きがあるかもしれません。
最初の一歩は少し勇気がいりますが、その一歩が地域での新しい居場所づくりにもつながります。
「新しい料理」への挑戦――台所でワクワク体験
- 普段作らない料理にトライしてみる
- 家族や友人と一緒に食卓を囲む
- 料理がきっかけで新たな趣味や交流も
私は最近、「世界の料理レシピ」にチャレンジしています。
普段は和食ばかりでしたが、イタリアンや中華、ちょっと凝ったカレーなどに挑戦。
うまくいかなくても「今日は新しい味を知った」と思えるだけで、ちょっと嬉しい気持ちになります。
また、家族や友人を招いてホームパーティーをすることで、交流の輪も広がります。
料理が「苦手」と感じている方も、新しいレシピはちょっとした冒険。
小さな成功体験が、生活にワクワクをもたらしてくれるのです。

季節ごとの楽しみをスケジュール――「ワクワク年間計画表」の活用
- 四季を意識して季節ごとの楽しみを考える
- 年間の“やりたいことリスト”を作る
- スケジュール化することで「実行力」が上がる
私が最近始めたのが「ワクワク年間計画表」の作成です。
たとえば「春は桜を見に行く」「夏はBBQに挑戦」「秋は紅葉狩り」「冬は温泉旅」といった感じで、季節ごとに1つ以上、楽しみを先に決めておく。
これを手帳やカレンダーに書き込むことで、「今年はどんなことをしようかな」と前向きな気持ちになれます。
年間を通して「ワクワク貯金」を増やす――。
自分のスケジュール帳が、ただの予定管理ではなく**“人生の楽しみ帳”**になる感覚です。
【ワクワク年間計画表の一例】
月 | 楽しみたいこと | ワクワク度 |
---|---|---|
4月 | 桜の名所巡り | ★★★★☆ |
6月 | 孫と一緒に料理教室 | ★★★☆☆ |
8月 | 友人とビアガーデン | ★★★★★ |
10月 | 紅葉ハイキング | ★★★★☆ |
12月 | 一人で温泉宿 | ★★★★★ |
(表は例です。実際に自分で書いてみるのもおすすめです)
体験ギフト・チケットの活用――「選べる楽しみ」を自分にプレゼント

- 体験型ギフトやチケットで新しい刺激を
- 家族や友人と一緒に楽しめる
- プレゼントされる側だけでなく、贈る楽しさも味わえる
最近は、体験ギフトやチケット型のサービスがたくさん出てきました。
私も娘から「陶芸体験チケット」をもらったことがあり、最初は不安だったものの、実際にやってみると夢中に。
「自分には無理」と思っていたことでも、チケットがあれば背中を押してもらえるのです。
また、自分から友人や家族にプレゼントすることで、一緒に体験する楽しさも倍増。
こうしたギフトの活用は、「何をしようか迷う…」という人にもおすすめです。
ワクワク体験の「費用対効果」――無理なく、でも惜しまない使い方
- 「金額」よりも「満足感」を大切に
- 予算の範囲で楽しみ方を工夫
- 「たまには贅沢」も心の栄養になる
老後資金と聞くと「節約第一」と考えがちですが、“心の充実”には時に「使う勇気」も必要です。
私は、毎月“ワクワク予算”を決めて、その中でいろいろな体験に使うようにしています。
「使いすぎたかな?」と思った時も、得られた満足感や思い出が、それ以上の価値を生んでくれることも多いもの。
もちろん無理は禁物ですが、「ここぞ!」というときは自分にご褒美を惜しまずあげることも、人生を豊かにしてくれます。
【ワクワク貯金の費用例グラフ】
plaintextコピーする編集する月間ワクワク予算の内訳(円)
趣味・習い事 | 6,000
日帰り旅行 | 8,000
グルメ体験 | 5,000
地元イベント | 2,000
その他 | 3,000
--------------------------
合計 | 24,000
(※あくまで目安です。ご自身のペースで調整しましょう)
体験を「記録」する習慣――思い出を見返すことで二度楽しむ
- 写真や日記で体験を残す
- SNSや家族への共有で話題が広がる
- 振り返ることで“第二のワクワク”が生まれる
私の最近の習慣は、「ワクワクした日」を日記に一言残すことです。
「今日は久しぶりに映画を見て大笑いした」「新しい料理が美味しくできた」など、ほんの些細なことでOK。
このメモを見返すと、「またあの時みたいなことをやってみよう」と前向きになれます。
写真に残して家族に送ったり、SNSで共有するのもいいですね。体験は記録することで、後から何度も味わえる“心の財産”です。
「ワクワク貯金」は人と比べないことが大切
- 他人のペースや価値観に惑わされない
- 自分の“好き”や“楽しさ”を大事に
- 小さな幸せを見つける目を持つ
SNSやテレビで「すごい人」の体験を見ると、つい自分と比べてしまいがちです。
ですが、「ワクワク貯金」は“自分のための楽しみ”を積み重ねることが目的。
「今日はコンビニの新作スイーツを買ってみた」「いつもと違う道を散歩した」――そんな小さなことでも、自分の心がときめけば、それが最高の“貯金”です。
人と比べるのではなく、自分だけの“ワクワクリスト”を作ることが、人生を豊かにする近道だと思います。
まとめ:今日からはじめる「ワクワク貯金」で人生に彩りを
「ワクワク貯金」とは、老後の“安心”のためだけではなく、“心の充実”のためにお金を使うという、新しい生き方の提案です。
小さな体験でも、自分が「楽しい」「嬉しい」と感じることを積極的に取り入れることで、毎日の生活がぐっと明るく、前向きになります。
大切なのは、“自分のペース”で一歩を踏み出すこと。
無理せず、でもちょっと勇気を出して新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか?
思い切って“自分へのご褒美”を計画したり、気になるイベントに足を運んでみたり――その一歩が、明日の「ワクワク」にきっとつながるはずです。
あなたは、どんな「ワクワク貯金」をしてみたいですか?
ぜひ今日から、自分だけの“ワクワクリスト”を作ってみてください。
新しい毎日が、もっと楽しく、もっと心豊かになりますように――。





