60代からの生活資金源――あなたの家計はどう構成されていますか?

人生100年時代と言われる今、60代は「セカンドライフ」の始まりです。現役時代のように毎月一定の給与が入ってくるわけではない。そんな中で、多くの方が「これから先、どうやって生活していくのだろう」と漠然とした不安を抱えているのではないでしょうか。
実は、60代世帯の資金源は「年金」だけでなく、いくつもの柱から成り立っています。本記事では、データとリアルな日常エピソードを交えながら、同世代だからこそ共感できる「お金の流れ」とその工夫について、じっくり掘り下げていきます。
年金収入が生活資金の8割をカバー――それだけに頼って大丈夫?
- 公的年金は生活資金の約82%
- 物価高騰で年金だけでは不安な現実
- 「年金だけでは足りない」と感じるシーンが増えている
年金はやはり60代の生活の大黒柱です。実際、平均的な60代世帯では生活費の約8割(82%)を年金が支えているというデータがあります。しかし、ここ数年の物価高騰を受けて「年金だけでは心もとない」と感じる瞬間が増えました。
私自身も、月々の生活費や予期せぬ出費に年金だけでは不安を感じることが多くなり、つい「これで老後を乗り切れるのか」と考え込んでしまうことも。年金はありがたい存在ですが、それに頼りきりでは厳しい現実があることも、正直なところです。
働き続けるという選択肢――就業収入のリアルな意義
- 就業収入が全体の35%を占める
- 再雇用・パート・自営業など多様な働き方が増加
- 働くことで生きがいや健康維持にもつながる
年金だけでは不安…そんな中、実は60代世帯の3割以上(35%)が「就業収入」を得ているというデータは注目すべき点です。
最近は定年後の再雇用やパートタイム、自分で始めた小さなビジネスなど、働き方も多様化しています。私の友人も「週に数回、地域の図書館で仕事をしているよ」と楽しそうに話していました。働くことが家計の足しになるのはもちろんですが、何より「役割」や「つながり」を感じられることが、毎日の充実感につながっているようです。
貯蓄の取り崩しは計画的に――“いざ”に備えてどう考える?
- 貯蓄取り崩しは34%が経験
- 急な医療費や家の修繕費など「予想外の出費」が増える
- 取り崩しペースを意識して“長持ち”させる工夫が必要
60代になると、貯蓄を取り崩しながら生活している方が3割以上(34%)いると言われます。私自身も子どもの進学やリフォーム、急な医療費など、「予想外」の出費が重なると、預金に手を付けざるを得ないことが何度もありました。
ここで大切なのは、「毎月いくら使うか」をざっくりでもいいので可視化すること。私の場合はノートに書き出して、あと何年持つかを確認しています。取り崩しは悪いことではありませんが、「ペース配分」はやはり意識したいものですね。
年金以外の安定収入――企業年金や退職金の有効活用
- 企業年金・退職金など「年金外収入」は約29%
- 受け取り方法や時期の選び方で手取り額が変わる
- まとまった資金は“預け先”選びが重要
多くの方が現役時代に積み立ててきた企業年金や退職金などの「年金外収入」は、生活の“セーフティネット”になります。60代世帯の約29%がこれらを生活資金の一部にしているというデータも。
一時金でまとめて受け取るか、分割で年金形式にするか、迷う方も多いですが、私は「毎年の税金や社会保険料も考慮して分割受け取り」を選びました。まとまったお金をどこに預けるかも、今の時代は大切な視点だと感じます。
利子収入・投資からの収入は「プラスα」
- 利子収入・投資配当などは全体の11%
- 株式や投資信託の分配金、不動産収入も含まれる
- 「リスクをとりすぎない」が鉄則
利子や配当、不動産などの「運用収入」は11%程度ですが、こちらは「プラスα」として考えている方が多い印象です。私も以前、定期預金や国債、少しの株式投資を経験しましたが、「大きく増やす」よりも「減らさない」ことを重視しています。リスクをとりすぎず、生活に無理のない範囲で続けるのがポイントですね。
グラフで見る「60代世帯の生活資金源」構成比
以下の表とグラフは、主な生活資金源の構成比をわかりやすく示しています。
| 収入源 | 割合(%) |
|---|---|
| 年金 | 82 |
| 就業収入 | 35 |
| 貯蓄取り崩し | 34 |
| 年金外収入 | 29 |
| 利子・投資収入 | 11 |
※実際は重複している場合もあり、合計は100%を超えます。
医療費・介護費の現実――見落としがちな“これからの支出”
- 年齢とともに医療費が増加
- 介護保険や医療保険の見直しが大切
- 費用がかさむ前に「使い道」を確認
「元気で過ごしたい」と思っていても、医療費や介護費は年々増える傾向にあります。私も最近は、歯科や整形外科に通うことが増え、年間の医療費が現役時代よりも明らかに高くなりました。
保険の内容を見直すことや、公的サービスをうまく活用することが、安心して過ごすためのカギだと痛感しています。
サブスクリプションや保険料――固定費を見直すタイミング

- サブスクや保険の「自動引き落とし」に注意
- 毎月の固定費をリストアップ
- 本当に必要か?を定期的に見直す習慣
60代になると、「何にどれだけ払っているのか」が見えにくくなりがちです。実は、サブスクや古い保険の見直しだけで、月に数千円単位で支出が減ることも。
私も「新聞」「動画配信」「通信費」など、一度リストアップしてみて驚いた経験があります。「今の自分に本当に必要なものか?」と問い直すことが、無理なく節約できる第一歩ですね。
支出の変化を実感――「食費」「交際費」「住居費」の工夫
- 食費や外食費の見直しで家計が変わる
- 交際費は「メリハリ」を意識
- 住居費は固定資産税や修繕費も忘れずに
60代になると、現役時代と比べて食費や交際費が変化します。私は夫婦での外食を「月1回の楽しみ」にし、日々の食費はまとめ買いと割引品の活用で抑えています。また、住居に関しては「固定資産税」「修繕費」なども頭に入れておくことが大事。家計簿をつけるのが苦手でも、時々見直すだけで気持ちが楽になりますよ。
趣味・生きがいにかけるお金――「心の豊かさ」も忘れずに
- 趣味や旅行は「楽しみ」と「節約」のバランスを
- 無理のない範囲での“自己投資”
- お金を使う「納得感」が生活の満足度に直結
「これからは自分のために時間とお金を使いたい」と思う方も多いはず。
私も60歳を過ぎてから、趣味の釣りや旅行に少しずつお金を使うようになりました。大切なのは、無理せず納得できる範囲で「自分らしい暮らし」を楽しむこと。趣味にかけるお金は、心の健康にも大きく影響します。
「家計の見える化」ツールの活用で、支出管理をラクに
- スマホやパソコンで「家計簿アプリ」を活用
- 手書きでも「毎月の見直し」が大切
- 家族と情報共有することでトラブル回避
最近は家計簿アプリやエクセルなどの便利なツールが増えています。私も以前は手書き派でしたが、アプリで「グラフ化」すると全体像が一目瞭然に。家族で共有することで、思わぬ無駄やトラブルも減らすことができました。「見える化」することで、漠然とした不安も和らぎますよ。
60代から始める“賢い資産運用”――無理なく、焦らずが鉄則
- 「増やす」より「減らさない」運用を意識
- 分散投資や低リスク商品を選ぶ
- プロに相談するのも選択肢の一つ
これから資産運用を始める方も多いと思います。60代は「大きく増やす」よりも「減らさない」運用が大事。
私も投資信託や国債を利用し、プロのアドバイスも時々取り入れています。「わからないことは専門家に相談する」――この姿勢が、安心して資産を守る近道かもしれません。
エンディングノートで「これからの暮らし」を見える化する
- エンディングノートで希望や資産状況を整理
- 家族に伝えておくことで「もしも」に備える
- 未来の不安を減らし、安心して暮らす準備
最後に、エンディングノートという言葉を耳にしたことはありませんか?自分の希望や大切なお金の情報をまとめておくことで、家族に迷惑をかけずに済みますし、「これから」を前向きに考えるきっかけにもなります。私も数年前から書き始め、少しずつ情報をアップデートしています。不安を減らし、「今」をもっと楽しめるようになりました。
まとめ――今こそ、“自分らしいお金の流れ”を見直してみませんか?
60代の生活資金源は、年金だけでなく、就業収入や貯蓄の取り崩し、年金外収入や投資収入など、複数の柱がバランスよく支えているのが現実です。年齢や状況によっても、その比率や工夫は十人十色。「今の暮らしを見える化し、納得できるお金の使い方」を目指すことで、毎日がもっと豊かになります。
あなたも「ちょっと家計を見直してみようかな」「この支出、減らせるかも」と感じたら、今日から小さな行動を始めてみませんか?
自分らしい“これから”を、安心して楽しく迎えられるよう、一緒に考えていきましょう。





