今年は、コロナのために、ここ、久住高原にもお客様はそれほど来ないかな・・・と思っていると、15日には、多くのお客様に来ていただきました。
ゴールデンウィークにもなかったほどの賑わいです。
コロナの影響で、店舗内での食事の提供は取りやめてお弁当の販売に切り替えました。
このお弁当もすべて完売するほどの人出でした。
そんな忙しかった15日土曜日の夜に、1本の電話が・・・妹からの電話でした。
妹は関西で暮らしているのですが、お盆ということで、両親へ電話をしたのです。
ちなみに両親は、福岡に住んでいます。
妹が電話をしたところ、どうも母親がすごく疲れていて、記憶もところどころ切れ切れになっており、衰弱しているというのです。急に痴呆が出てきたようです。
一度、見に行ってほしいという連絡でした。
私もとりあえず、すぐに電話してみましたが、妹の言うとおりに、電話での会話がうまくかみ合いません。
これはまずいと思い、明日16日(日曜日)は、お店を閉めていくことにしました。
大分~福岡はJRを使えば2時間程度で、行くことができるので、近いといえば近いのでしょう。
朝早くに出発しました。
本来であれば帰省ラッシュの真っただ中の8月16日ですが、やっぱりコロナの影響で、電車の中はガラガラです。
電車に揺られ、実家に到着しました。
さっそく母親に会ってみたところ、ベッドで、きつそうに横になっています。
最初は、こちらもただの疲れからくる痴呆かなと思っていたので、それほど、事を重大だとは、思っていませんでした。
父親にいろいろ話を聞くと11日に体がきつそうなので、近くの内科病院に連れて行き、熱中症かもしれないという診断は、受けていたそうです。その後、翌日12日には、肩や首が痛いというので、整骨院にもつれていったそうです。
その後はお盆となり、二人で、過ごしていたようです。
私が、久住は涼しくて過ごしやすいよ、などど話していると、「今から久住に行こう」などど、今までは、そのような積極的な会話をしたこともなかったのに、急にそんなことを言ってきたりします。
こちらとしても、それで気分が良くなるのであれば、と思い、いったんはその気になりましたが、一応妹にも状況を説明しておこうと思い、電話を掛けました。
そこで、妹が言うには、大変な事態になっているかもしれないので、「一度、しっかりと病院で診てもらった方がいいよ」ということを助言されました。
本人は、元気というし、病院には行きたくないと言い張ります。それもそのはず、以前に2度のガンによる大手術を受けており、また入院をしなければならないのがいやなのです。
しかし、私もわざわざ仕事を休んで、福岡まで来たので、何もせずに帰るというわけには、行きません。
さっそく日曜日でも診察をしてくれる、病院を探し、診療してもらうことに予定を変更しました。
近くのわりと大きな病院が、休日もやっているということで、そこへ連れていくことに。
病院では、症状を話したところすぐに頭の画像を撮ることになりました。その結果、頭の中に、腫瘍があることが判明し、ひょっとしてガンの転移かもしれないということでした。その後造影剤をいれて、再度MRIとCTの撮影をし、詳しく見てみると、髄液が左右脳室の下にある第3脳室というところに腫瘍があることがわかりました。
この場所は、頭のほぼど真ん中です。
この病院では、とりあえず、ここまでの診断をしていただき、今後は、本人の希望もあり母親が以前ガンの治療でお世話になったもっと大きな病院でもう一度詳しく見てもらうことにしました。
その日は、いったん家に帰り、明日、その大病院での診察を受けるようにします。
ガンの転移と聞いたときは、母親もかなりショックを受けていたようですが、その後痴呆の症状が、どんどん進み、同じことを何度も言うようになったり、人の名前を間違えたり、来てもない孫が昨日遊びに来たとか、もう記憶がめちゃくちゃになってきています。
母親が、私の妻にすごく会いたがっていたので(何度も会いたい会いたいと繰り返すので)急いで私の妻にも来てもらい、状況も説明しました。その日は、私が実家に泊まることにし翌日の検診の準備をします。
しかし、その病院の診察券がどこにあるのかもわからなければ、何もかもがどこにあるのか覚えていないのです。
ひとしきり、探して診察券を見つけて、その日は、寝ることに。
私のお客様用の布団もどこに片づけたのかも覚えていませんでした。
同じことを何度も聞くし、会話がつながらないので、相手をするのも疲れます。
私は、ヘルプで来ているので、まだいいのですが、ずっと一緒にいる父親のことを考えると、早く何とかしなければと思います。
これが、8月15日から16日にかけての出来事です。
続く・・・・