脳の腫瘍の一部採取と水頭症回避のための手術から1週間が経ちました
母親の病状のその後の経過です。
手術が終わり、ちょうど1週間が経ちました。
水頭症の症状は、徐々に良くなり、脳内に溜まった水も流れるようになりました。
手術前のだるさや、目がとろ~んとした感じは、かなり改善し、シャッとしています。
面会はできないのですが、リハビリに行く途中など、病室を出ることが、何度かあるので、運が良ければ、その途中で会話をすることができます。
ちょうどその日もリハビリから帰る途中で、エレベーターホールで、少し話ができました。
意識ははっきりしていますが、いまだ少し健忘症が残っています。しかも、頭の腫瘍を小さくするためのステロイドの影響で、気分が少しハイになっており、興奮気味です。(ステロイドは、腫瘍を一時的ですがすごく小さくしてくれます)
自分の感じたこと、思ったことをそのまま言葉に出しています。
今だ、なぜ入院しているのかもわかっていません。
前日にも顔を見せたのに、そのことは覚えていません。
いったい、どのくらい記憶があって、いつからの記憶がなくなっているのか、こちらとしてもさっぱりわかりません。
あまり長く話していると、看護師さんからイエローカードが出されるので、数分程度の会話しかできませんでした。
まだ、立つこともできないし、意識はあるものの記憶がバラバラです。
さて、腫瘍の病理検査の結果ですが、「悪性のリンパ腫」ということでした。
血液のガンですね。
頭のど真ん中に悪性リンパ腫ができることはすごく珍しいそうです。
さっそく、その日のうちに、次の治療の説明があります。
外科的治療は終わったので、これからは内科の病棟へと移動し、化学療法を行うそうです。
いわゆる「抗がん剤」による治療です。
本人は、以前に2度ほど抗がん剤を経験しているので、その時の抗がん剤治療の苦しみから、今回また抗がん剤治療をするとなると、拒絶しかねません。
しかし、本人にはそのことを伝えたとしても、なんとも思わないかもしれないのですが、まだ伝えてはいません。
来週から、1回目の抗がん剤の投与を開始する予定です。
1回の投与に3週間から4週間ほどかかるそうです。その投与が終わると、次回の投与までのわずかな期間自宅に帰れるそうです。
早くても10月になってからの一時退院となります。
腫瘍が脳の中心部にあるために、少し濃度の濃い抗がん剤を投与するらしいのです。これにより、後日、正常な脳の部分まで影響が出ないとも限らないそうです。
抗がん剤の治療を、もし、しない場合は、「死」へ一直線らしいです。
なので、治療する以外には、今のところは選択肢はありません。
母親には、もう一度抗がん剤と戦ってもらうしかありません。
私たちもいろんなことで援助はしますが、今後は、本人の頑張り次第ですね。
今日から1週間は、抗がん剤投与のための検査が始まります。
本人には、手術はもうしなくてよくなったよと伝えると、喜んでいました。これからつらい抗がん剤治療が始まることも知らずに・・・かわいそうです。
介護保険の準備も着々と進んでいます。